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どんなに失敗だと思っても、使い道さえ変えればうまくいく。

「あの薬は、確かに標的尾行には便利だ・・・しかし、それを他の方法に利用されることを、一番恐れていたんだ・・・その他の利用方法を・・・今回は一番恐ろしい男に使われてしまったんだ・・・最も危惧していた方法に、な・・・群衆の中で、NPPDを使って、目的の人物を射殺する・・・これほどぴったりしたNPPDの使用方法は、他にあるまい・・・」

(ストーリー)
1985年5月29日ベルギーのブリュッセルにあるヘイゼル・スタジアムでリバプールとユベントスのUEFAチャンピオンズカップ決勝戦が行われたが、サポーター同士の衝突がきっかけで38名の使者、重傷者450名を出す事故が起きた。いわゆるヘイゼルの悲劇だが、本当の首謀者は共産化を狙う、極左系組織「竜の鳥」であった。その首謀者はモズーコと部下の計5名。CIAが彼らを闇へ消したい、そこでゴルゴへ仕事を依頼した。

彼らが南アフリカの暴動で暗躍している。そしてケープタウンの国立競技場で大集会が近く開催される。

ゴルゴはCIAにブラームス博士の調査をさせ、ゴルゴはその調査に基づいて、20万ドルの借金の返済資金をやるから協力を依頼した。

中々動かないゴルゴに対して、業を煮やすCIA。ゴルゴは集会時に、ブラームス博士が糖尿病治療しているモズーコと手下に蛍光塗料を塗り、発光した男5名をライフルで射殺した。その蛍光塗料はNPPD(ニトロフェニルペンタジェン)と言われるものであった。

(解説)
「ドラゴン・バードへの実験」の一幕である。NPPDは、紫外線のような特殊な光に反応して、一度付着すると洗っても落ちないそうだ。これを監視や追跡に利用すると効果がある。それをゴルゴは群衆の中からの狙撃のために使った。そうは言っても、それだけの距離を複数の人間を短時間で射殺するという荒業は誰にもできる者ではない。

さて、ある方法を、特定の場面に使っているとすると、その業界の人は、その方法を特定の場面にしか使わない。慣れてしまっているからだ。他の業界の人がそれを見れば、別の方法に使える、あるいは自分の業界には別の使い方があると思うかもしれない。そのため、全く固定観念のない人が、見た方が、業界の人からは目からうろこの発見をしてくれる場合がある。素人だからといって、甘く見てはいけない。何かヒントをもらえるかもしれない。

[教訓]
〇固定観念がなければ、別の角度から見ることで、新しい使用法が浮かんでくることもある。新しい発想のために、全く外部の人に意見を求めるのも良い。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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