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特色や個性を作るための秘訣とは

「ハードアクション物は、大衆の圧倒的な支持を得ています!そして一方で、大人の女性向けの作品を当てている会社もあります・・・すなわち、男性路線と女性路線、この二つが現在の映画界の大きな流れであります。どの映画会社も二つの路線の作品を過不足なく製作しています・・・それはわが社も例外ではありません。しかし、わが社においては良い結果を生んでおりません。どちらの路線も中途半端な興行成績しか収めていないのです。つまりわが社には個性というものがなくなってしまったのです・・・」

(ストーリー)
映画配給会社U・M社は創業以来の低迷を続けている。そこでまず女性路線に統一することにした。そして次回の映画の主演女優をオリビア・ロペスとナンシー・Nを候補にするとした。前者が知名度、後者が演技力に強みがある。

現場レベルではナンシーだろうと。何故ならばオリビアであれば何度もダメ出しが必要、そして作品はたかが知れたものにしかならない。一方、ナンシーの場合、彼女の芝居の質がスタートラインになる。監督は楽だと。

どちらが主役になるかによって、勝った方を推した方が次期社長になる。そこで、オリビア側がナンシーを消すために、ゴルゴに殺害を依頼した。なんと、オリビア側がナンシーを消すためにゴルゴを雇ったことが、ナンシー側にバレてしまった。

何とかしてナンシーを守りたい。ゴルゴがナンシーを狙うときは、パーティ会場であろうと。監督やカメラマンにたとえ話をして、狙撃者がどこから狙うかを尋ねてみた。監督はビルの屋上から、それは映画だから撮影が可能だと。地上さえしっかり固めておけばゴルゴも手を出せないとして、地上の警備を固めた。しかしゴルゴはパーティの日、監督の言ったようにビルの屋上から狙撃した。

(解説)
「ハリウッド・シンデレラ」の一幕である。会社が低迷な理由は個性がないからである。いわゆる特色がないから、顧客から選ばれないということなのであろう。特色というものは目立てばよいというわけではなくて、顧客ニーズに合ったものを提供できているかである。それに合った顧客が、会社の商品やサービスを選択するのである。奇抜であれば顧客から選ばれるというものではない。

まずは顧客のペルソナを作って、そのペルソナにあった商品やサービスを作るように心がけてみよう。そしてそのペルソナに自分たちが何を訴えかけていくのか、それが特色となり、個性となっていく。

[教訓]
〇顧客のペルソナにどのように選ばれるかを考え、自分たちの主張を絡めていけば、特色や個性となる。
〇顧客ニーズを捕えなければ、単に奇抜なだけで終わる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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