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心をオープンにしないと、仲間と仕事はできない

「さあ!飲んで騒いで大いに語り、それからビジネスの話にしましょう!私、人柄のわからない方と、ビジネスを組む気はありませんからね!まず、どんどん飲んで愉快にやりましょう!」

(ストーリー)
盲目の老婆オルガがいたが、第二次世界大戦においてナチスドイツのある将校に襲われ、それが原因で男を受け付けられなくなってしまった。このオルガが、その男を殺してくれとゴルゴに言依頼した。探偵を雇って、その男を3人のうちのどれかというまで特定できた。

その男を判別するのは、オルガ(の少女時代)が襲われたとき、必ず変な歌を口ずさんでいたという。それでオルガはすでに財産家になっており、その3人を仕事の話だとして招待していた。

会食を開催し、ゴルゴは3人にオルガのビジネス相談役と紹介された。オルガがピアノを弾き語ってあの歌を口にしたとき、部屋が真っ暗になり、三人のうち誰かに射殺された。

その取り調べを行った警部も実は、その男のグルで、ナチスドイツのゲーレン機関に所属していた。警部の手下が、ゴルゴを襲うが撃退。そして警部がゴルゴからその男を守るために、その男の家を訪れた。追ってきたゴルゴ。その男とは、カール・キルマイヤであった。そこ家でカールも警部も射殺された。

(解説)
「レイプ数え唄」の一幕である。自分の青春を奪った男が一人含まれているのに、オルガもその場は気丈に振る舞った。

ある日本の経営者で、オルガの上の台詞と同じように「自分は飲めない人とは仕事ができません」という人がいた。この考え方に全面的に賛成はできない。例えば、下戸の人はどうなるのだと、残念ながらアルコールの分解酵素を持っていない人もいるから、飲めない人もいるのだ。それを強制的に飲ませ酔うものなら、最近はアルハラとも言われる。欧米では、空になったコップに次ぐ習慣はない。酒はマイペースで飲むもので、アルコールは急性中毒を起こすこともあり、無理にコップに次ぐ行為は殺人行為とまで言われている。

しかし、一理はあるのだ。酒を飲むと人柄が現れる。多くの人はオープンになる。そうなると饒舌になって腹の底にあることを何でも話しだすから(人にもよるが)、まあ、その人の腹の内がよく見える。だから、飲まない人とは仕事をしない、つまりどういう人だかわからないから仕事ができないというのだ。そういう考え方もあるのだと知っておいて損はない。

[教訓]
〇酒はオープンな関係を作るから、コミュニケーションのツールとして利用しない手はない。が、、、強要はよくない。最近飲みニケーションは、否定されているが・・・。
〇なるべく言いたいことは言い合えるか間柄にしないと、仲間とうまく仕事はできない。チーム力も発揮しずらい。
〇ずけずけ言いすぎるのは問題。すべては程度問題。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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