世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

弱点を突く、弱点にして突く

「命がけの手法だがサメは鼻が急所である。」

(ストーリー)
沿岸警備艇にグレートバリアリーフ内でクルーザー同士の衝突事故があったとの連絡があった。現場へ急行する。女性が一人サメに食われた。警備艇のクルーがサメを射殺する。

片方のクルーザーの船長が操縦中に倒れて暴走し、1キロほど離れた別のクルーザーに激突して、人間が海に放りだされ、サメに襲われたという。また、そのクルーザーで殺人事件が起きたという別のクルーザーはゴルゴの逃走用のクルーザーであった。このためゴルゴは逃走手段の一つを失っていた。

沿岸警備艇は、犯人がまだ海中にいると、ソナーで探索。するとゴルゴがサメと戦っていた。海面に上がって助けを求めず、散弾の空砲で戦っている。空砲がなくなるとナイフで戦いだした。さらに水中では空気切れもある。思わぬクルーざーの激突と、警備艇に待ち受けられ、浮上して沿岸警備艇に救助される以外に助かる道はないはず。ゴルゴを掴め前る準備をした。

しかしゴルゴは水深40メートルに沈む沈没船に向かい、沈没船の船室にとどまる空気で呼吸をした。30分以上ゴルゴが出てこないため、死んだと思い、沿岸警備艇は去った。

その後ゴルゴは海の外に顔を出し、襲ってくるサメの鼻を叩き、撃退。合図を送るとボートがゴルゴのところにやってきてゴルゴを救出してその場から去った。

(解説)
「海底の豚」の一幕である。サメの急所は鼻。こういった急所を知っていると、緊急事態で相手を撃退できる。急所は弱点でもある。一般に格闘技では、急所を攻撃することはルール違反ではあるが、ビジネスでは、相手の弱点を突くことは、卑怯と言われることもあるが、ルールに反した方法ではない。

一番疲れると弱い所を突くとは、営業においては、それを言われると反論できないものにしてしまうのも一つの方法だ。訪ねてきたお客様に、お困りなことを聞いて、そのお困りなものを解決するには、当社のサービスが最も適していますよ、と説明できればいい。それでもいや、急いでないから、と言ってくれば、急がせる理由を相手に作ってあげればいい。お金がない、それであれば分割払いだったどうでしょう、と言ってみる、そうしてどんどん相手を部屋の隅に押し込んでしまって、逃げられないようにしてしまおう。弱点を突くのもいいが、弱点にしてしまうのも良い。

[教訓]
〇弱点を突くのもよし、弱点にしてしまうのもよし。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする