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計画なんていつでも作り直せ、本格的に進んでから修正はコストが多くなる

「相手がゴルゴ13となると・・・今度の作戦を練り直す必要があるな・・・」
「しかし、大佐!相手がいくら凄腕のプロだといっても、たった一人が相手でしょう!?こっちはこの作戦に、元特殊部隊の猛者が20名も用意されているんですよ!?」
「隊員を、50名に増強し、その指揮を君以外に4名の将校に当たらせる!すぐに手配してくれたまえ !そして・・作戦は一から練り直す!」

(ストーリー)
アメリカの軍需産業ギンメル社のハミルトン社長の妻が、東側のスパイであるラエフスキーと密通していた写真を見せて、ハミルトン社長をゆすった男がいた。その男はハミルトン社長の用心棒であるモランド大佐が事故死に見せかけて暗殺した。一方、ハミルトン社長はラエフスキーの暗殺をゴルゴに依頼した。モランドは自分がその任務につけなかったことを好まず、ラエフスキー暗殺が済んだ後でゴルゴの暗殺を計画した。50人規模の部隊が動員された。

まずはバイク軌道部隊、トラックを活用したローラー作戦、道路を封鎖し、おびき寄せて、そこに数十人の兵士がゴルゴを狙撃、全て射殺された。次にガソリンスタンドで車に引火。その場でモランド大佐はゴルゴに射殺された。

(解説)
「カリフォルニア軍団」の一幕である。モランド大佐、軍需産業に雇われているスペシャリストである。実際にゴルゴを見たわけではないようだが、噂や報告書から、ゴルゴに関する情報収集をした後、他の殺し屋に対する作戦を一から練り直したわけだから、相当な軍事のプロと言える。結果として、ゴルゴに専門家の建てた作戦だったと評されている。

行動する前に行動計画を立てるわけだが、行動を起こす直前に、作戦ミスに気づいたら、立ち止まって、作戦を練り直す勇気を持ちたい。上手くいかないと思った瞬間に、それでも時間が来たから敢行するでは、無駄になるだけである。

よくロケット打ち上げのときに、不具合が見つかったからといって打ち上げを延期することがあるが、一回打ち上げるのに相当費用もかかるし、当たり前の行動である。それを打ちあげ見たかったとかやじうま根性でやっていたら、いくら調達しても間に合わない。

しかし、通常のビジネスではそこまでのコストがかからないからというのか、あまりにもコストを無駄遣いしすぎである。まずは立ち止まる勇気を持つ。これも経営意思決定に必要である。もっとも立ち止まるも何も計画を立てない奴が多すぎるから、困ったものである。

[教訓]
〇通常のビジネスでも、計画通りにいかないと思ったら、即座に中止し、計画を練り直す勇気を持て。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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