「ゆうべ・・・拳銃の前で顔色一つ変えなかったあなたが・・・僕の後を追った足音でどうして飛び上がったんです?」
「俺が兎のように臆病だからだ。だが・・・臆病のせいでこうして生きている・・・虎のような男は、その勇猛さのおかげで早死にすることになりかねない・・・強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命を縮めるものだ・・・」
(ストーリー)
ジムはキッシンジャー氏の暗殺グループから、ゴルゴの部屋へ行き、マッケンジー氏の盗まれたトランクを探してくるように言われた。そしてジムの他、もう一人メンバーがついて行った。
ジムはゴルゴの部屋に入り質問した。そしてトランクを探し、そこにマッケンジー氏のイニシャルがないことを確認した。その後、ジムと共に来たもう一人の男がゴルゴの部屋に入り、事務が拳銃を向ける。男はジムを撃ち、そのすきにゴルゴに倒された。ジムは瀕死の中で、ゴルゴにキッシンジャー氏の護衛を依頼した。
キッシンジャー氏の暗殺計画が進むが、そこに到着し、暗殺者を狙撃する。シャークという暗殺者は語る。「キッシンジャー長官を暗殺依頼されるためにやってきたゴルゴが、長官の声明を救うことになるとは・・・全く正義とは何でしょうな・・・」
(解説)
「ザ・スーパースター(後編)」の一幕である。ジムは臆病者呼ばわりをされ、不良グループの仲間入りするためにゴルゴに銃口を向けた。そして二度目に会ったときは、ゴルゴを狙ってきたキッシンジャー暗殺グループのメンバーに銃口を向けた。勇敢な少年になったが、命を落とす羽目になった。ゴルゴのように勇敢なときと臆病なときを上手く使い分けることができるようになれば、上手い世渡りもできるのだろう。
ビジネスにおいては、勇敢すぎも臆病すぎも身を亡ぼすことになる。慎重とは何も行動を起こさないこと。常に臆病である。だからと言って、何も考えずに慎重さを欠く行動を起こしても、リスクを一身に背負い、時に大ダメージを受ける。
勇敢と臆病のバランスを持ち、リスクの大きなところでは臆病に、リスクが回避されたときには大胆に、リスクが小さなところでは勇敢さと慎重さを持って行動するのが、ビジネスを成長させるカギになる。
[教訓]
〇勇敢と臆病、大胆と慎重さを状況に応じて使い分けろ。