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失敗への恐怖があるから、成功を求める

「死への恐怖こそ・・・生を確認する唯一の手立てだ・・・

(ストーリー)
ウィルキンスは偶然の支配する勝負に全て勝ってきた。そのため人生に負ける要素がない。また、ウィルキンスはテーマパークを科学者ムトーに作らせていた。ロボットはディックが担当した。ムトーはディックにロボットが銃を抜いて狙撃する速度、0.17秒を超えるように依頼した。ディックは、レーザーを使ったっていいじゃないかと反論した。

ウィルキンスはゴルゴをテーマパークに招待した。依頼人がここで待っているという理由で。そこはまるで西部劇のテーマパークであった。バーでロボットが酒を飲んでいる(ふりだけ)。あるロボットがゴム弾を撃った。しかし次に実弾を放った。ゴルゴやよける。

爆弾が爆発する。ゴルゴのホログラフィが出てきて、本物のゴルゴ相手に銃を放つ。科学者が想定した以上の動きをゴルゴがし始めたところで、科学者が焦り始め、ディックがボスのマニュアル射撃を赤外線センサーのオート射撃に切り替えてしまった。ムトーはボスの直接照準が今回の条件であるといって、二人の科学者が争う。そのときにボスはコントロールができなくなった。その瞬間、ゴルゴは反撃を開始。消火器を使ってセンサーを狂わし、ロボットアームを破壊。ゴルゴはコントロールルームに来て、ボスや科学者を射殺した。

(解説)
「CRAZY PARK」の一幕である。人生で失敗したことや挫折したことのない者はいないと思うが、ウィルキンスは成功しかしたことがないという運の良い人物である。その運すらもコントロールし、運を介在させる余地がないとまで言い切っている。最後に、人生で一番求めていた恐怖の感覚を味わうことになった。でも味わいたかったものが味わえたのだから、この人物も幸せに違いない。例えゴルゴに射殺されようとも。上記台詞はウィルキンスのものである。

人間は常に対比させることで物事を明確にできる。つまり死があるから生がある。自分があるから他者がある。そして、失敗があるから成功がある。人生、失敗などない人はいないが、それほど大きな失敗をしたことがない人であればたくさんいるだろう。まあ、そこそこ成功ということであれば、世間並みの学歴を持ち、世間並みの会社で、世間並みの年収を稼いでいる。これでも十分に成功と言えるのではないか。しかし、そこそこの成功しかしていない人は、それが成功であるとも感じない。恐らく普通に生きているくらいであろう。失敗を味わったものが、唯一成功を知るのである。そして強烈な失敗を味わった者だけが、強烈な成功を味わえるのだと思う。

さらに失敗を味わったからこそ、成功を欲するのである。失敗の恐怖を知っているからこそ、本当の成功の喜びも感じられるのだ。その意味では経営者は失敗も成功も味わえる仕事と言える。

[教訓]
〇経営者は成功も失敗も知ることができる。失敗を知らなければ成功を知ることもない。失敗をしたことがあるから、がむしゃらに成功を欲するのである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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