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自己催眠をかけろ

「そ・・・そうかっ!!お、お前はここに来る前に、自己催眠をかけていたんだっ!!ある言葉をキーワードにして、私の催眠が解けるように・・・そ・・・そして、そのキーワードの・・・言葉は」

(ストーリー)
ウィリーはベトナム戦争に参加していたときの夢を見た。病院でトラヴィス軍医に再会した。ベトナムに従軍していた精神科医であった。トラヴィスに診察してもらった。それが終わるとカッツに出会った。カッツはウィリーがベトナムでけがをしたときに、味方の陣地まで抱えていってくれた命の恩人だった。カッツも同じような夢を見た。ウィリーはトラヴィスを信じ、あの先生なら大丈夫だと言うが、カッツは逆に心に引っかかるという。カッツは診察が終わったら屋上で話そうと言った。

ウィリーはカッツと屋上であった。二人は思い出話をし、ウィリーが作戦名「ロング・バケーション2」と口にしたとたん。カッツはウィリーを抱え、屋上から飛び降り、二人は即死した。

二人の妻や娘は、他の部隊員の事故死も続き、その直前にトラヴィス軍医に会っていることに気づいた。そこで妻たちは遺族年金をかき集め、ゴルゴにトラヴィスの殺害を依頼した。

ゴルゴはライターのふりをしてトラヴィスに会う。ゴルゴはトラヴィスの催眠にわざとかかる。トラヴィスは資料の焼却をゴルゴに催眠術で命じる。その資料は「ロング・バケーション2」と、そこでゴルゴは催眠術から目覚め、トラヴィスがどのようにウィリーらを始末したか確認、小隊長のアーウィンと共に、トラヴィスを殺害した。

(解説)
「禁じられた言葉」の一幕である。ゴルゴは自らトラヴィス軍医の催眠術にかかった。体験した事で、事件の真実を知ることができた。非常に危険な賭けである。そして催眠を解くためのキーワードは、作戦名「ロング・バケーション2」であった。

後催眠とは、被催眠者が覚醒後にある合図で特定の行動をとるように暗示することであるが、実はゴルゴは自分で催眠術をかけていた。これは自己催眠である。催眠術というと危険なにおいもするが、他人に対してかけるのはさておき、自分に対してかけるのであれば、賭ける内容によってはメリットがある。

どんなことで自己催眠にかければいいかと言えば、苦手意識や恐怖心の克服には非常にメリットがあるのではないか。自己催眠をかけるときは、自分を信じて、自分に対して嘘をつかないことが必要である。なりたい自分になるのも自己催眠がいいらしい。そのときはすでになっている、なったと言い切るのが良い。

うまくいかない人が、よく過去形でモノを言うときがあるが、これは自己催眠だったのかもしれない。だから、周囲の人はその人が自己暗示にかけている言葉を信じてはならない。

[教訓]
〇自己暗示にかけて、なりたい自分をイメージしよう。そのときは、「~になりたい」ではなく「~になった」と過去形を使ってみよう。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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