「ゴルゴ13・・・あの地獄のゲリラ戦を勝ち抜くただ一つの秘訣は作戦でも武器でも気力でもなく・・・まさに限界を知らない忍耐力しかない・・・ゲリラ戦の本質は、敵との持久戦を戦い抜く、強靭な精神力にあることが・・・よく、わかったよ・・・」
(ストーリー)
アメリカ軍が敵地でのゲリラ戦で勝利を収められないために、ゴルゴをシミュレーションのモデルに使って、勝利の秘訣を探ろうとしていた。
アメリカ軍のコップ大佐は、ブラジル陸軍参謀総長キルカ・グロッソ大将を標的として、ゴルゴに仕事を依頼した。グロッソはマナウスにいるために、マナウスにて武器を手にする。そのため、ゴルゴはリオからマナウスまでが丸腰と考えられる。そこでその途中のモンテグロッサにてアメリカ軍はゴルゴを待ち構えていた。
ミサイル、ブービートラップ、兵隊による襲撃、包囲、奇襲。ありとあらゆる手段でゴルゴを追い詰めた。ときにはアナコンダやジャガーまでもゴルゴの敵として立ちはだかった。ゴルゴがジャガーと竹槍で埋まっている穴の中に落ちた。シミュレーションからゴルゴが消えた。
ワインバーガー国防長官も、ゴルゴを使ってシミュレーションをすることを知り、作戦を中止せよと命じた。
ゴルゴの気配が消え、コップ大佐とグロッソ大将はマナウス空港で面会し握手をした。そのとき、ゴルゴは標的のグロッソ大将、裏切ったコップ大佐、そして自分のデータが格納されている車を狙撃した。コップ大佐の副官は、ゴルゴと応戦するなと兵士を制した。
(解説)
「メジャー・オペレーション」の一幕である。コップ大佐の副官が、最後に語った台詞だ。そのままでも経営者の心得である。言い換えよう。「ビジネスを勝ち抜くただ一つの秘訣は戦略でもお金でも気力でもなく・・・まさに限界を知らない忍耐力しかない・・・ビジネスの本質は、競合相手との持久戦を戦い抜く、強靭な精神力にある」。「超」が付くほどの名言である。まさにそのものである。
[教訓]
〇ビジネスを勝ち抜く秘訣は限界を知らない忍耐力である。
〇ビジネスの本質は、競合相手との持久力を戦い抜く、強靭な精神力である。そして、自社にふさわしい顧客と巡り合う執念である。