「パトリシア!!このゴルゴ13ってプロに関する資料を諜報課の資料室から手に入れてくれ!!それと、このシカゴの重要人物の資料と現在シカゴに来ている重要人物の資料だ!!大至急頼むぜ!!」
「何を始めようっての!?」
「ふふふ・・・大仕事さ!!さあ、今すぐ何とか理由を付けて戻って調べるんだ!!」
「だ、だってまだ飲み物も・・・」
「そんな暇はない!!こんな機会は2度と来ないかもしれないっていう大仕事になるんだぞ、パトリシア!!」
(ストーリー)
女にもてる詐欺師ラッキーがいた。シカゴ市警の諜報課に勤めるパトリシアはゴルゴの情報をコピーして、ラッキーに渡した。写真を見たら、先ほどレストランですれ違った男だった。パトリシアにゴルゴの情報をもっと持ってこさせるように伝えた。
ラッキーはクエストロン・ビーフの会社ハンズワース社長に目を付けた。ラッキーはそのハンズワースに会い、ゴルゴにエージェントがいるとうそぶいた。それがラッキーである。
ハンズワースはラッキーを見かけた。手下にラッキーを探させ、ホテルにいることを突き止めた。ハンズワースは部下の進言で、依頼者がわかれば取り消しを頼む手もあると考え、ラッキーと会うことにした。そしてハンズワースはラッキーに30万ドル支払うと告げた。
ハンズワースはお金を抱えて、ハンズワースのいるホテルにやってきた。しかしそこでゴルゴに射殺された。
パトリシアは資料によると証人になる人物を全てゴルゴは消していると話し、二人はおびえた。
(解説)
「詐欺師ラッキー」の一幕である。ゴルゴの報酬が1回あたり20万ドルとパトリシアから聞いたラッキーは、商売のネタを思いついた。自分がゴルゴのエージェントであるふりをして、ある重要人物を脅し、依頼人にお願いして依頼をやめさせることで金をせしめようとしていた。しかし176人の重要人物のうち、その一人がたまたまゴルゴの標的だったという。まさにアンラッキーなラッキーであった。
唯一ラッキーを評価するところがあるとすれば、急いで行動しようというところだけである。食べる間も惜しんで仕事に早速取り掛かる。
[教訓]
〇これだと思ったら、今すぐ動け。タイミングは二度と回ってこない。