世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

相手に承諾させる交渉のステップとは?

「あなた様を主人の一族の専属狙撃手として雇いたい・・・報酬は月額100万ドル・・・いかがでございましょう?」
「金額が不足だと申されるなら50%増の権限まで任されております・・・150万ドルではいかがでしょう?」
「私の主人はもはやあなた様を専属の狙撃手として雇いたいとは、申しておりません・・・今や対等の立場で手を組む気はないかというのが主人の新たな提案でございます・・・」

「こちらはホワイトハウスです。・・・私が誰だかわかるかね、ミスター東郷?今朝、私の友人から電話をもらった・・・」

(ストーリー)
ロックフォード(おそらくロックフェラー)はゴルゴに専属狙撃手として雇いたいことを伝えた。ゴルゴは専属になる気がないことを伝えた。翌日、銀行のカードが使えなくなった。別の銀行の預金残高がゼロになっていた。そしてゴルゴの資産が全て凍結されていた。

ある仕事の依頼があって、その依頼人の口座も封鎖されてしまっていた。その依頼人はロックフォードを敵に回すことは全世界を敵に回すことだと言った。しかし、華僑はロックフォードも取り込めていない。

ゴルゴは華僑の黄に会いに行き、そこで、黄はゴルゴにロックフォードの殺害を依頼した。ゴルゴがロックフォードを狙っていると知り、ロックフォードはアメリカのレーガン大統領を使って、ゴルゴを牽制する。もしロックフォードを敵に回せば、自由主義陣営も社会主義陣営も手に回すと。

しかし、その牽制も効かず、山荘でウィスキーを飲みながら湖を眺めているデビッド・ロックフォードを、ゴルゴは湖のヨットの上から射殺した。レーガン大統領は「アメリカ大統領はゴルゴ13ので力を必要としている」と心の中で考えるのであった。

(解説)
「ロックフォードの野望」の一幕である。最初は雇用契約。次は報酬の増額。そしてパートナーシップ、さらに友人からの紹介。ふつうこのような順番で行けば、話を聞いてもらえるぐらいにはなるだろう。もちろん、後は提案次第ではある。ゴルゴの場合には全く聞かなかった。アメリカ大統領であろうと、ソ連書記長であろうと、街角で酔っ払って眠りこけている老人と何の変わりもない、という。

[教訓]
〇交渉のステップは、雇用契約、報酬の増額、パートナーシップ、そして友人からの紹介。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする