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事業において、執念は結局カネ以外のところにある

「おれはこの仕事に命をはってるんだ!お前は金が全てだろうが・・・俺は違う!俺は白人に一泡吹かせてやりたいんだ・・・アメリカは元々インディアンの土地だった!そこへ白人が入り込んできて、略奪、暴行、虐殺が続いた!アメリカの全てはそこから始まったんだ!」

(ストーリー)
毒薬兵器を運搬する装甲車に、二つの追手がいた。一つは金の運搬だと勘違いした泥棒と、もう一つはその兵器を手にしようとする東側(共産)である。泥棒がどんなに仕掛けても装甲車はびくともしない。

最終的に、ゴルゴは東側の受領者を狙撃し、次に泥棒が装甲車を待ち伏せて岩を落下させようとしたとことを狙撃、最後に、東側がヘリコプターでも駆けつけてきて、実は装甲車の中の学者の一人が東側のスパイであることが判明し、毒薬兵器の受け渡し時に兵器を狙撃した。当然毒薬がばらまかれるため、その場で受け渡しをしたものは全員死を意味した。

(解説)
「価値なき値(後編)」の一幕である。泥棒の一人はインディアンであった。そして最後の最後まで執念を見せたのがインディアンであった。

最後の一頑張りをできるもの、何度失敗してもそれでも七転び八起きをするのは、恐らく金欲しさでは難しい。金だけでは、そこまで執念を燃やせない。命も張れない。命を貼るためには金以上の何かが必要だ。それがインディアンにとっては、アメリカの土地を奪った白人に一泡吹かせてやりたいというものだった。元々ゴールドラッシュにおいて、金が掘れたのはカリフォルニアだったのだから、アメリカで掘れた金もまたインディアンのモノと言っても過言ではない。

人間は自分のためだけには頑張れない。おカネだけが人生の目的になってしまうと、お金を稼いだり、自分が使える立場になったとたんに、もはや人生が終わってしまう。使うといっても自分のためだけに使いきれるものでもない。

ビジネスにおいて、何度も危機的状況が訪れても、それを乗り越えるのは稼ぎたい以上の何かがそこにあるからだ。何かなくして、人間頑張り切れるものではない。だから、ビジネスをやるときに、単にお金が稼ぎたい。年収1千万円稼げればいい、不労所得を稼ぎたいというのでは、稼げなければすぐにあきらめてしまう。

[教訓]
〇ビジネスをやる場合に、カネを稼ぐ以上の目的を持て。そうしないと辛いことを乗り越えられないし、それ以上頑張れない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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