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実は質が高くないほど売れる

「素人にまで名前を知られるというのは、プロとしてあまり褒められたことではありません。」

(ストーリー)
スペインの王トルヒーヨ二世は、誰も彼もが気を使い、おカネや地位があるからちやほやされ、そういう奴ばかりが寄ってきた。そのため、スリルなゲームを味わおうと、ある人物に頼み、自分の命を懸けたゲームを行った。それは自分がその暗殺者から逃げられたら自分の勝ち、暗殺者から逃げらなければある人物の勝ち。そして自分が逃げられたらある人物の命はないというゲームであった。

こともあろうにその暗殺者はゴルゴが選ばれた。

(解説)
「番号預金口座」の一幕である。世間に言う、誰もかれもが知っている人とか誰もかれもが知っているヒット曲なんてものほどくだらないものはないというのは言い過ぎだが、本当の優れた人はそんなものに見向きもしない。本当の音楽好きは自分の基準でしか聞かない。だからヒット曲なんてものは本物の音楽好きが聞くものではない。つまり、素人にまで名前を知られるというのはプロとしてあまり褒められたのものではないというのは、非常に的を得ている。

もちろんヒット曲は売上はすごい。ある意味では評価されて当然だが、音楽好きから評価されているわけではないから、音楽性の低いリスナー×量<音楽性の高いリスナー×少量という不等式が成り立つ。本当にすごい人は、知る人ぞ知るというレベルの人なのだと思う。世間を陰で牛耳っているフィクサーは、まさに知る人ぞ知るだが、一般ピーポーにはまるで知られていない。だから価値がある。誰もが知っているものには価値がないと明言できる。大したことがないから色々な人から理解されやすいだけなのだ。ただ、売れないから質が高いというわけではないことにご注意。

[教訓]
〇知る人ぞ知るものになれ、それが最大の成功者である。誰もが知る人間になるな、質が低いから共感されるだけだ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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