世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

客になるには、まずは親しみを持ってもらおう

「キューバ人だな?・・・俺もそうなんだよ、マリオ・・・25年前にはハバナに住んでたんだ!・・・」
「へえ!ほんとかい・・・?」
「カストロに国を追われたんだ・・・俺の一家は地主階級だったからな・・・」
「家族はいるのかマリオ?・・・」
「ああ・・・ブルックリンに住んでる」
「そうか・・・ところで、例のブツだがな・・・どこから運んできたんだ・・・?」
「キューバ・・・さ」

(ストーリー)
フロリダ警察が囮捜査を行って麻薬取引相手を逮捕した。何とか密売ルートを掴もうとしていた。逮捕された一人、マリエリット(マリオ)が薬が切れて暴れだし、警察が急行した。そのうちの一人刑事のガービーは、マリオから供給元を割り出した。

マリオを証人にしたいところだが、組織からの報復を恐れて、証人にはなろうとしない。しかも証言台に立たせようにも、コカイン中毒の後遺症で痴呆状態に陥っていた。そこでガービーは自らマスクをかぶって、マリオの代わりに証言台に立った。

マリオの家族は組織に殺され、マリオは発狂する。ガービーは責任を感じ、ゴルゴにマリオの家族を殺した者と組織のボスを殺害依頼する。ゴルゴは全員を殺害した。

ガービーはマリオの麻薬を横流しして、ゴルゴへの依頼金を作った。しかしガービーはマリオに刺殺された。

(解説)
「フラッシュ・バック」の一幕である。刑事のガービーがマリオから証言を取るときの台詞だ。営業に行ったときに、さて本論に入ってくれ、というのはゴルゴだけしか通用しない。元々、依頼人はゴルゴに依頼するしか解決しないから、選択肢がない。そのため、最初から仕事の話だけで完了する。しかし、通常のビジネスは、まず顧客に選んでもらうところから始めなければならない。そのため、最初に仕事の話をするのではなく、アイスブレーカーとしての世間話をしてみよう。そこで良い方法は、同郷だというだと言ってみる。もちろん嘘をついてはならない。地元民にしか知らないことだらけだ。同郷でなければ旅行で行ったことがあるでもいいし、関心があるでもいいかもしれない。

[教訓]
〇同郷である、その土地に旅行に行った、関心がある。相手に親しみを持ってもらうために、その地域の話をしてみよう。それから仕事の本論に入ろう。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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