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カウントダウンの心理的効果は何か

「盗聴用マイクか・・・やはり、ウォルターの俺への依頼は・・・すっかり聞かれていたんだな・・・誰に頼まれてこんな真似をした?答えろ・・・一発目は左耳を撃ち抜く・・・二発目は右耳・・・三発目は左腕・・・四発目は右腕だ・・・」

(ストーリー)
妻エリノアの左耳につけたイヤリングを撃ち飛ばしてほしいという依頼である。つまり決して妻を射殺するのではない、赤の組織への献金を続ける一種の警告のつもりだということらしい。

ゴルゴがエリノアのイヤリングを狙撃しようとしたとき、何者かがエリノアを狙撃した。当然、依頼主ウォルターはゴルゴがエリノアを誤射したと思い込む。ウォルターはすぐに警察にゴルゴを指名手配させた。その後、ゴルゴはウォルターのところに電話した。「俺は撃たなかった。他にいる」と。

ゴルゴは真犯人の調査を行った。ゴルゴは盗聴マイクを発見し、執事のウィルソンがそれを市警のコンラッド警部の命令で仕掛け、ゴルゴがエリノアを狙撃することを知ったという。

ウォルターに呼ばれて、コンラッド警部が、ヨットにやってきた。そこでウォルターは警部に他にエリノアを射殺したものがいるとして、執事ウィルソンがコンラッドの左耳にイヤリングをはめ、ウォルターはコンラッドに銃を向けた。そして、コンラッドは自分がエレノアを射殺したことを告白した。その後、ゴルゴがコンラッドの左耳のイヤリングを狙撃した。ゴルゴの射撃の腕の正確さが証明された。

(解説)
「ピリオドの向こう」の一幕である。執事のウィルソンが警部のコンラッドに頼まれて、ウォルターの会話を全て聞かれていた。それで、ゴルゴが犯人に仕立て上げられたわけだが、エリノアが撃たれてから1分以内に既にゴルゴが犯人扱いされていたことを不審に思い、案の定、というゴルゴの推理であった。その時に使ったのが、真実を語らせるためのカウントダウン。まさに、3、2、1、0と言った感じだ。

カウントダウンは子供のしつけの場面にもやるが、むしろカウントが「0」になったら閥を受けると思うので、その行動は、罰の回避にしかつながらず、自主性が育たないといわれている。親子間の信頼関係に悪影響を及ぼすこともある。むしろ、本人の中からのやる気、ポジティブな将の獲得、つまり、カウントに合わせて動くと楽しい、うれしいというやる気の出し方につながれば効果があるといわれている。そういえばたまに学校でカウントダウンを使う教師もいたが、むしろ逆効果だ。

社会人になってからは、あまり聞かないが、そんなことをする上司もいた。こういう上司の下では部下は育たない。恐怖政治でもあるまいし。

[教訓]
〇カウントダウンは社会人には使うな、パワハラになる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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