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自分が何屋かもう一度問え、そこにチャンスがある

「立派な死にざまだぜ・・・どうせ俺たちの商売は、ろくな死に方をしないだろうが・・・ねがうことなら、こうして誇り高く死にたいものだな・・・ふふふ・・・下らねえ感傷ってやつかな・・・」
「だろうな・・・蛇の死体も犬の死体も、人間の死体も・・・同じはずだ・・・」
「そいつは違うぜ!俺たちの商売じゃ、人間の死体以外は金にならないはずだからな!そうだろう?」
「女の髪のピンを吹っ飛ばすだけで金になる、ということもある・・・狙撃屋ならな・・・」

(ストーリー)
CIAが大統領命に背き、致死性毒物を開発し貯蔵している事実が判明した。毒物の貯蔵は完了したため、工場や化学者等の全ての証拠を消し去る必要が出てきた。そこでゴルゴに工場の所在を突き止めさせ、関係者を始末させることになった。

ゴルゴはミクロネシアに薬学者のふりをしてやってきた。その化学工場に勤めようというのだ。ゴルゴの他にもう一人薬学者がやってきた。なんとそれは東側の工作員で、ゴルゴの役割と同じだった。まさに暗殺者同士の東と西の競演だった。

東の暗殺者が業務連絡を取ると、西側の暗殺者がやってきているからそれも始末しろとの仕事が入った。そこでゴルゴと対決。銃の使いは互角だったが、ナイフで東の暗殺者を殺害する。

(解説)
「落日の死影」の一幕である。お互いの仕事が終わったときに、東の暗殺者が業務連絡をして、ゴルゴの暗殺を請け負わざるを得なくなった。この仕事だけは断ってほしかったが、そうはいかないのもまた暗殺屋の習性というところか。一番目と三番目の台詞が東の暗殺者だ。そう考えれば、ゴルゴと打ち合って死んだわけだから、この暗殺者は立派な死にざまなのではないだろうか。仕事中死ねれば本望と人は言うではないか。登山家は登山中に死ぬのが本望と聞いたことがある。でも、ド素人感覚からすると、凍死とか、滑落死は嫌だなと思う。

暗殺者とするか、狙撃屋と見るかで金にならない物、なる物が異なる。軸をずらしてみれば、今までお金にならなかったことがなるかもしれない。さりげないが、ビジネス上の名セリフだ。

[教訓]
〇自分が何屋であるかを変えることで、今までお金にならなかったことがお金になることもある。考え直してみよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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