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目立てば、育つ。開花する。

「バラは美しく咲き誇っていくためにあらゆるものを犠牲にして育っていく。つぼみが見えてきたら先端の一つを残して、他のものは全て摘む。」(3話)

(ストーリー)
依頼人の言葉だ。依頼人が狙撃を依頼したのは、男性のはずだったが、スコープに入ったのは女性であったため、ゴルゴは再度依頼人に確認を行った。実は、ターゲットは両性具有者であり、外見上は女性に見えた、という結論だった。

(解説)
「バラと狼の倒錯」の一幕である。植物は全般的に間引きが必要である。たくさん芽が出た状態は、とても密集している状態で環境としてよいものではなく、そのままだとそこからさらに大きくなるスペースがないため、間引きが必要となる。少し目を減らすことで植物を育ちやすくしている。

人間を間引くというと、人権団体から抗議が出そうだ。ここでいう間引きとは、適正のある者を残し、育てるという意味だ。野球を見てもわかるように、小学生の頃、少年野球を始めても、中学、高校と行く中で次第に、優秀な選手の数が絞られてくる。そうして、年間百名程度がプロ野球の門をくぐる。しかし、その中でもチームで戦力になるのが数名。大多数の野球を目指した人は、夢をあきらめなければならない。これも一種の間引きである。ただ、大多数の人がプロ野球選手を目指すから、優秀な人が現れるのだ。競争が少ないところには優秀な人は発掘できないし、育たない。

スケールは小さいかもしれないが、会社においても言える。大企業でも何千名を新卒で取って、最終的に代表取締役社長になれるのは、そのうちの1名にしか過ぎない。これも一種の間引きである。そうして、その組織に適した人材が残り、育っていくのだ。これは人間社会にやむを得ない事柄である。

最初に育った植物が残れる。人間社会も早熟な者が結局美味しい思いができる。だから、間引かれないように、目立つしかない。起業にしても同じことが言える。ビジネスは目立つしかないのだ。

[教訓]
〇ひたすら目立て。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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