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爪を隠さず、能ある鷹を育てろ

「頼りになる男はいいが、頼りになりすぎる男はいかん」

(ストーリー)
麻薬の密売組織のボス、バグシイ・ビッグ・ガボールを射殺依頼であったが、依頼人はその部下ロッキー。ボスが組織を裏切ってFBIに全てぶちまけようとしたという。

ゴルゴはバグシイをFBI出頭時に射殺した。しかしこれには続きがあり、香港へ新たな依頼者に会いに行くと、そこにはゴルゴが射殺したはずのバグシイがいた。身代わりを射殺することで、アメリカでの麻薬組織が壊滅したと見せかけて香港で新たな組織を作り上げた。今度はバグシイが、ロッキーを殺害してほしいという。

ロッキーは依頼人であるから、バグシイの依頼は断る。そのためバグシイはゴルゴの暗殺を暗殺者に命じる。当然のごとくその暗殺者はゴルゴに返り討ちにされ、自らの命を狙ったバグシイ(スパイク・ジョーダン)とロッキーをゴルゴは射殺した。実は、最初にゴルゴが射殺したのが、本当のバグシイであって、二度目に殺したバグシイは、ジョーダン本人であった。ジョーダンがバグシイに成り代わって組織の長になろうとしたのである。

(解説)
「帰ってきた標的」の一幕である。ゴルゴはバグシイの部下であるロッキーからの依頼でバグシイを射殺、香港でバグシイのそっくりさんに会った。そのバグシイがロッキーを殺害してほしいとゴルゴに依頼したが拒否。バグシイのそっくりさんともどもロッキーを射殺した。少し複雑なストーリーであるが、依頼案件の実行と、裏切り者の処理をこなしている。ロッキーが殺されなければならなかったのは、ゴルゴを騙してバグシイの偽者を殺させようとしたからだった。しかしロッキーが偽者と思ってたのが本物のバグシイだったという。

偽物のバグシイ(そっくりさんのジョーダン)が、有能な人材が自分の帝国の妨げになるとして、ゴルゴに殺害を依頼したときの理由が、上記台詞である。

組織においては、社長以上の能力のある者は邪魔ともいえる。しかし本当に強固な組織を作りたければ、自らを超える能力のある人材をいかに育てられるかがカギである。そのため、自分より有能なものを発掘して、自分以上の経営者に育てるのが、現経営者の役目と言える。

[教訓]
〇能ある鷹の爪を隠させるな。育てろ、磨き上げろ、強固な組織を作るために。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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