世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

計画的にトライせよ

「無謀と勇気は違うんだよ、有沢さん!・・・」

(ストーリー)
有沢が家に帰ってきた。するとお客がいた。須山春雄という。しかし有沢はそれが誰だかわからない。父にお世話になったと言っている。須山は毎日やって来る。有沢は須山と家の外で話をした。有沢は須山の本当の名前を聞いた。須山はそれを知ったときは有沢が死ぬときだという。

実は須山は、有沢の勤める会社の技術情報を入手従っていた。情報を持ってこなければ、家族に危害があるかもしれない。須山や妻、娘を連れて有沢はドライブに出かけた。有沢は須山に家族に手を出さないと約束しろという。しかし須山はあなた次第だと返す。

とても隠し切れないと有沢は妻に話した。父は中国情報部のスパイだったという。そして須山という脅迫者が現れたから、そう確信したのだという。妻は夫に須山のいう通りにしてという。

後日、有沢は会社のロビーで待ち合わせ、須山に渡す書類を持ってきた。有沢はナイフで須山を刺そうとしたが、簡単に交わされる。須山は父親の名誉の方が大切ではないかというが、有沢は私にとって大切なのは会社と家族だという。

須山は有沢に対して「あきれた、なんて情けない男だ。代わりを探してもいい」と言った瞬間に、ゴルゴが須山を射殺した。

(解説)
「遠い隣人」の一幕である。家族と会社を守るために、犯罪者になることを覚悟で有沢は須山をナイフで刺そうとした。しかし、簡単にかわされて、須山にナイフを取られたときの台詞である。

ビジネスにおいても、どうも無謀と勇気をはき違えているものがいる。リスクと不確実性の問題でもあるが、リスクとは計量可能なもの、不確実性は計量不可能なものと分けることができる。ハイリスク=ハイリターンとも言って、大きな利益を取るためには、リスクを取らなければならないことを意味する。しかしそれはリスクを計算することができ、後はリスク許容度の問題だ。取れる範囲でリスクを取るのは勇気である。ハイリスクなのに大したリターンにならなかったり、あるいはそもそもリスクが図れない、リスクがコントロールしきれないものは、そもそも不確実性というものであって、それは単なる無謀というものだ。

だから、無謀と勇気は異なる。ビジネスでは、勇気を持つべきだが、無謀であるべきではない。

[教訓]
〇ビジネスは無謀な挑戦はするな、但し、勇気をもって挑戦せよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする