聖書に以下の事を学ぶ。
天地は神様によって創造されたとされる。人類のことだ、後何千年何万年か後に、宇宙創成の秘密を科学的に証明する者は現れると思うが、それまでは神様が天地を創造したということにしなきゃ確かに心が落ち着かない。別に天地創造なんて深く考えなきゃいいだけかもしれないが。
さて、聖書では神様は7日で世界を作ったとしている。厳密には6日間作業をして、7日目は安息日にしている。神様が週に1日休んでいるのだから、我々凡人は1日くらい休みを取らないと、疲れたり、病気になったり、仕事がはかどらないことだってあるのでは。
ここでは別に休みを奨励したいわけではない。神様が天地を創造するにあたって、必ずと言っていいほど、何かを生み出すときに二つに分けていることが重要だ。さて、神の天地創造の一週間を追ってみよう。
第1日目 光と闇
第2日目 天と海
第3日目 地と水(海)
第4日目 昼と夜
第5日目 魚と鳥
第6日目 男と女
第7日目 安息日
これを見るとわかる通り、必ず二つのものに分けて創造している。新しいものを創造するときには必ず二つの効果が表れるということを意味していると言える。それはメリットとデメリットともいえる。物事には必ずメリットとデメリットがあり、そのデメリットに目をつぶらない限りはメリットを享受することはできやしない。成功には失敗がつきもの、ともいえる。
さて、これを組織論としてどう考えるかというと、以下のような考え方はどうだろうか。新しいことを始める(あるいは既存のやり方を変える)場合には、生みの苦しみが必要であり、全スタッフに対して好まれる方法とはなり得ない、ある者に対してものすごい負荷がかかってしまうかもしれないし、離脱者(退職者)も覚悟しなければならない。リーダーシップにはそういった覚悟が不可欠である。例えば業績主義の給与体系を導入すれば、それにふさわしい人材にとってはメリットだが、その業績主義が苦手な人もいるだろう。短期的よりも中長期でしか結果の出せない者は、途中で評価されないことに嫌気がさし、退職してしまうかもしれない。しかし決めたら断行せざるを得ないのが経営者の役目ともいえる。光には常に闇が付きまとうのだ。
次にマーケティングとして考えてみると、明確にターゲットを区分することが良いと言える。20代から40代の女性をターゲットとして明確化すれば、その他の部分は切り捨てなければならない。当社のマーケティング上のターゲットを光とすれば、それ以外が闇(売上の上がらない部分)となる。ターゲットを明確化した方が、お客に対するリーチは確実なものとなる。要するに誰に対してのサービスかを明確にすることがマーケティングのカギである。A対非Aを常に意識せよということだ。
さらに、神様は、毎日仕事が終わった後で、自分の成果を見て「これを良しとされた」としている。必ず自己評価を行っている。加えて、自分で自分をほめている。神様以外に仕事をほめてくれる存在がいないからだが、もしあなたがそのような立場にいたとしたら、自己評価や自己満足は、次のやる気を生み出すためにも必要だ。これを見習おう。また、日曜日しっかりと休んでいる。神様もワークライフバランス。
[教訓]
〇新しいことには必ずメリットとデメリットがある。
〇メリットがデメリットを上回れば前に進め。
〇顧客ターゲットを明確にし、顧客に的確に伝えると顧客に対するマーケティングが確実なものとなる。
〇仕事には自己評価と自己満足を忘れずに。