聖書に以下の事を学ぶ。
「死者の復活もこれと同じです。蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、蒔かれるときには卑しいものでも、輝かしいものに復活し、蒔かれるときには弱いものでも、力強いものに復活するのです。」
会社をやっていると、一つ二つ会社を潰す人がいる。だが、その中で不死鳥のようによみがえる人がいる。しかも間違いなくパワーアップして復活している。困ったことは、会社を潰したときに借金もまた踏みつぶしていることだ。一つ潰してしまって借金も返さないと二社目では銀行借り入れはできない。そこで頼りになるのは、株主からの出資である。
銀行からは金が借りられなくても、出資であれば、場所(厳密には株主)さえ変えれば、資金調達ができないこともない(但し、横のつながりのある最近の若い投資家には、この方法は通用しないと思われる)。銀行との信用関係は皆無だが、人との信用関係は、新しく築くことができる。
以前お会いした人で、福岡で起業して会社を潰し、・・・大阪で起業して会社を潰し、・・・東京で起業して会社を潰し、その後、仙台で会社を起業したらしいとの噂を聞いた。最後に北海道へ行ったかどうかはわからないが、桜前線のように(但し何年もかけて)北上している。ビジネスの内容は、ほとんど前のものと関係がない。別に本人は上手くいくと思っているので人を騙しているわけではないのだが、結果的に地元の名士(金持ち)を騙していることになる。今頃は、サハリン経由ロシアで起業しているかもしれない。ただ、これは悪い例である。
一度会社を潰して、借金も踏みつぶすと、人間大胆になれるのかもしれない。もちろん踏み倒して復活するのではなく、借金をきちんと完済して復活している人もいる。何億円の借金を抱えてその後リカバリーできる人は、自分が抱えられる借金の額を知っているから、それも強い。
人間、反省をすることが前提になるが、数多くの失敗をして、その原因を追究していき、同じ過ちを繰り返さなくなるだけ、賢くなる。上の文書の蒔かれるときとは、最初に起業したときと言える。
また、二番目の「蒔かれるときには卑しくても」とは、スタートアップ時点では、グレーなサービスに通じるビジネスをやっていて、その後、ネット系上場企業になっている会社だってある。スタートアップ時点で、利益を貯めることで、資金調達できたのは大きい。そこで稼いだお金で、本当にやろうと思っていたビジネスを立ち上げることができたのである。
失敗を糧にすれば、一度潰れても、不死鳥のようによみがえる。だから、潰れることを恐れることはない。命までは取られることはない。普通のビジネスをやっている限りはという条件付きではあるが。
[教訓]
〇失敗をエネルギーにして、復活してパワーアップせよ。そうであれば失敗は貴いものだ。潰れることなんて恐れるな。大胆に攻めろ。