世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

起業家が奉仕するものとは

聖書に以下の事を学ぶ。

「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。植える者と水を注ぐ者とは一つですが、それぞれが働きに応じて自分の報酬を受け取ることになります。私たちは神のために力を合わせて働くものであり、あなた方は神の畑、神の建物なのです。」

ここで神とは、経営の成功法則ととらえてみよう。結論から言えば、我々ビジネスパースンは、経営の成功法則のために力を合わせて働くものだ。

経営の成功法則とは、思想や理念的なものは不変だが、テクニックは決して不変ではない。テクニックというのは、誰が何しようと、あるいは人間ではなく、人工知能でもできることである。人間がプログラムしたものを自動実行して成功する、このプログラムというテクニックを誰しも求めるのだが、それは時と場合によって変わるものだ。

「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」

プロ野球の野村元監督の言葉で有名になったが、元々は江戸時代後期の平戸藩主、松浦静山の言葉だった。この言葉を解釈すると、失敗には法則があるが、成功には法則がないとも取れる。

成功は、ビジネスの種類、タイミングや時代背景、プレーヤーによって変わる。従って、昔の成功者から自慢話を聞いてそれを実行しても、概ね再現性はない。再現できないということはそれは法則でも何でもない。ビジネス書でどうすれば成功するか、といった本が書店の店頭に並ぶ。成功の法則というタイトルの方が、書籍の売れ行きがいいからだ。人は安易に、成功することを求める。しかし読んでみると、テクニカルな部分では、それはあなたが成功したときの方法でしょう、でも今は通用しますかね、と言ったことしか記載されていない。

実際のところ、誰しも成功の法則を求めるのだが、それは簡単に得られるものではない。思想や理念の成功の法則から、そのシチュエーションに応じて、自分で成功するテクニックを試行錯誤しながら作っていくということになる。

成功の法則に則って行動すれば、必ず成功する。そしてその成功したときに、何をしたかによって報酬が得られる。また、力を合わせて、ということも重要だ。

[教訓]

〇我々は経営の成功法則の奉仕者である。いかにその法則に則って行動したかで受け取る報酬が決まる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする