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これがわかれば情報がバズる!その方法とは?

聖書に以下の事を学ぶ。

「イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また民衆のありとあらゆる病気や患いを癒された。そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、色々な病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風の者等、あらゆる病人を連れてきたので、これらの人々を癒された。こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向こう側から、大勢の群衆が来てイエスに従った。」

テレビやラジオのない、当然SNS等のない時代に、噂が広がるということは、よほどのことだ。信仰心のない者がイエスの奇跡を信じるというのは難しいが、これだけの情報の伝播がなされたということは、尾ひれが付いたにせよ、奇跡に近いことはなされていたに違いない。そう考えるのが自然だ。

情報が拡散するほどのインパクトが大きいものは、この当時であれば、難病が治ったという奇跡だろう。他の人でもできることをやっていてはだめだ。他の人がやっていないことで強烈なインパクトを残すことだ。

奇抜すぎても、嘘はいけないし、人の役に立たないことは意味がない。人に損害を与えることは絶対にいけない。最近の飲食店のバイトテロは、人に損害を与える典型的な例だ。下手すれば飲食店は閉鎖に追い込まれるし、仕掛けて情報を拡散させることができても、情報発信源である本人の人生すらも摘んでしまう。

イエスの当時には口コミでしか情報が伝わる手段がなかったことだろう。そうすると今のSNSを想像すればよい。あるお店に噂を聞きつけて、遠くからでも来店するというのは、一度お客になった人が感動を覚え、その感動を情報発信することで、自分の自尊心を高めたいとする行動だ。別に店のことを宣伝しているわけではない。素敵な店を知っている自分が凄いと思われたいのだ。

イエスの病気を治す術は、はっきり言って凄いのだが、おそらくはそんなすごい人を知っているとか、そんなすごい人がいるという話を知っている自分って凄いという感じだったのではなかろうか。その凄い度合いが凄いほど、自分の自尊心が満たされるものだし、これと言って自分が病気を治すわけでもない。そこで実際に治らないと思っていた人まで治ったとされてしまったのが本当のことではないだろうか。当時に生きていたわけではないから知る由もないが。

情報を拡散してもらうためには、いかに情報発信媒体者の自尊心を満たせるかを考えた方が、意図的に情報は拡散する。

[教訓]

〇SNSを活用した情報発信は、ハブになる情報発信者の自尊心を満たすようにさせよ。決して自社の宣伝に固執してはならない。お客が拡散したいからするのであって、別にお店の宣伝をしてくれているわけじゃない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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