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チームや人間関係が上手く行かない原因とは

「主従や友達の間が不和になるのは、わがままが原因だ。」

(解説)
リーダーとスタッフ、上司と部下、友達同士。大抵人間関係が悪くなるときはどちらかが自分の思い通りにしたいという気持ちがあるときだ。お互いが気を使っていれば、不和になることはない。

リーダーだから、上司だからと言って、スタッフや部下を完全に思い通りに操っていいわけではない。そこには限度というものがある。残業をお願いしたくても、スタッフや部下に用事があったら、その用事の度合いに応じては、私用を優先してあげなければならないこともある。そこで常に会社の仕事を優先させようとすると、次第にスタッフや部下のストレスがたまってくる。もっともスタッフや部下であっても自分の私用と会社の公用を比較考量して、当然、出世や給料、上司に対する気遣いも合わせたうえで、どちらを選択するか考えるはずだ。自分の場合は公用ばかり優先させて、プライベートを常に犠牲にして今があるのだが、このような生き方が良いはずはない。

また、それほど会社の出世を望まず、近年会社に対する帰属意識も減っているため、次第に公用を優先させようとするスタッフも減っていることも確かだ。上司であれば、この部下は無理を聞いてくれるスタッフだとか、その辺は心得ているだろうが、だからと言いつつ、いつも無理を聞いてくれるスタッフに安易に依存しているということはないだろうか。

それをスタッフが心から望んでいればよいのだが、そうでない場合には上司の方が気を使うなり、公用のために私用を犠牲にした場合の埋め合わせをするなり、きちんとフォローすること。それが上司としての務めであり、今後スムーズに仕事を依頼する秘訣である。

スタッフなんざ、代わりはいくらでもいる。だから従わない奴はやめて良い、という考え方を持っている上司は、部下が懐かなくて、困ることになる。それどころかそういう体質の会社は、採用コストが収益を圧迫することになる。

[教訓]
〇上司は部下に気を使え。それが上手くマネジメントするコツ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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