「人と物争うべからず、人に心を許すべからず。」
(解説)
現代語訳をすれば、「物を原因に人と争っても仕方がない。他人に心を許すべきではない。」ということである。
モノだけでなく、カネとも言えそうだ。人と争うと無用な反発や妬みを買うことになる。だから、自分がグッとこらえておけば、その場は腹が立つけれども、それ以上悪化することはない。もちろん一方的に殴られるのは癪だし、抵抗しなければならないときはある。限度はわきまえ、我慢するときはする。それでその場がスムーズになるのならやむなし。
また、人に心をゆるせば、付け込まれることもあるし、足元をすくわれることもある。戦乱の世にあって、信じられるのは自分一人。リーダーは我慢する。そしてあまり信用しすぎないようにする。本当に孤独な存在と言える。
[教訓]
〇リーダーは無用な争いをするな。
〇リーダーはひたすら我慢せよ。