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これからの時代は、アウトサイダーこそ必要な人材になる

「かつて土佐藩を脱藩した者、他藩を脱藩した者、海外で活躍する志がある者は、海援隊への入隊を許可する。」

(解説)
これは海援隊の募集要項でもある。脱藩は、江戸時代の初期は、臣下のみで主を見限るものとして許されない風潮が高まり、追手が放たれたこともあったという。中期になると藩自体が財政難に陥り、抱えていられなくなったため、無断での脱藩は死刑になることもあったようだが、基本的には自由になっていたという。幕末には、脱藩を黙認することが多かったようだ。こういった脱藩志士たちが立ち上がったことが後に明治維新へとつながっていく。

それ故、幕末になると脱藩はアウトローなほどではなく、今でいうと会社を辞めた人に極めて近いが、独立心旺盛な諸君、といったところか。また海外志向を持った人大歓迎とも言っている。

企業は募集要項を出して、人材を募集するが、そのときに記載しなければならないことが職業安定法5条によって決まっている。

<具体的に記載しなければならないの項目>
業務内容、契約期間、就業場所、労働時間、賃金、加入保険

<新たに省令に加えられた項目>
試用期間、募集者の氏名または名称、派遣労働者として雇用しようとする場合はその旨。

<新たに決まった指針>
固定残業代を適用する場合は基本給や時間外手当など支給額の詳細を明らかにする
裁量労働制を適用する場合はその旨を記載する

法定記載事項も大切だが、やはり求職者の目を引く効果的なキャッチフレーズも大切と言えよう。注意事項は以下の通りである。
注意事項①ターゲットに響く言葉を選ぶ。②詰め込みすぎず、少なすぎず適度な情報量に。③一文を長くしない。一語一句を簡潔に。④メリットは具体的に述べる。⑤主観的な表現を避け、客観的事実を書く。

まさに龍馬のキャッチフレーズは「脱藩者」「海外に志のある者」となっており、新しい風を吹かせる、やる気のある人材が集まってきそうなものとなっている。

[教訓]
〇人材の募集要項には、当社に来てほしい人材をキャッチフレーズで記載せよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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