「俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ。」
(解説)
議論に強い奴がいる。言い負かされてもしっくりと来ない。しかし従わなければならないとき、正直、相手が心の底から、言い分を理解しない限りは、議論に打ち勝ったところで、その人の気持ちまでは思い通りにならない。
組織の場合、相手に心地よく動いてもらうことが重要である。テレビの討論番組みたいに、どちらが理論的かどうかということは大きな意味をなさない。納得しなければ、自分の思い通りに動いてもらっても、気持ちが入らないから、目的を達成できないかもしれない。
組織としては強権発動をして、動いてもらわなければならないこともある。スタッフの個人的な我がままに付き合ってもいられない。だが、本来あるべきリーダーは、心から従わせることだ。つまり本当に納得してもらって仕事に取り組んでもらうかである。そうすれば、決して会社の損失になるようなことにはならずに済む。
順わせたが、やる気がなく、結果、ミスを犯したり、トラブルになったりしたらより傷口が広がるだけだ。
議論に打ち勝つことではなく、納得してもらうことに全力を注ごう。議論に打ち勝つだけなら知識だけで十分ではあるが。リーダーは人の生き方を変えるくらいのことができなくちゃいけない。それは知識ではなくハートなんだ。
[教訓]
〇議論に打ち勝つことではない、心から従ってもらうことが重要。それは知識ではなく、ハート。