聖書に以下の事を学ぶ。
士師ギデオンの時代は、イスラエルはミディアン人に支配されていた。神様の命を受け、イスラエルの解放のために先頭に立った。
まず神様は次のように言う。
「あなたの率いる民は多すぎるので、ミディアン人をその手に渡すわけにはいかない。渡せば、イスラエルは私に向かって心がおごり、自分の手で救いを勝ち取ったというであろう。それゆえ今民にこう呼びかけて聞かせよ。恐れおののいている者は皆帰り、ギリアドの山を去れ。」
→2万2千人が帰り、1万人が残る。
「民はまだ多すぎる。・・・犬のように舌で水をなめる者・・・は全て別にしなさい。手から水をすすった300人をもって、わたしはあなたたちを救い、ミディアン人をあなたたちの手に渡そう。他の民はそれぞれ自分のところに帰しなさい。」
→300人が残る。
結局、この300人を3つの小隊に分けて、敵の陣営と戦った。2万2千人という烏合の衆よりも、戦う意思のある300人で戦った方がいいという判断だろう。要するに少数精鋭主義という奴だ。
その判断基準として、恐れおののいている者は使いものにならないが、犬のように舌で水を舐める者も除外している。のどが渇いて、水をじっくり飲めない、動物のようなしぐさをする、それは戦況を冷静に考えられない。命令に従わない。そういう感じだろうか。
最終的に、イスラエル人をミディアン人の手から解放したギデオンは、イスラエルの民から王になることを求められたが、「私はあなたたちを治めない。息子もあなたたちを治めない。主があなたたちを治められる。」と言って、王になることを辞退した。
手柄を上げたが報酬も名誉も欲しないという、理想的過ぎる人物だ。
[教訓]
〇能力が低く、士気の低い何万人よりも、能力が高く、士気の高い数百人の方が良い。少数精鋭主義でいけ。その人数で戦える戦を仕掛けよ。