世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

多国籍チームのすばらしさ

聖書に以下の事を学ぶ。

ヨナは神様から、アッシリアのニネベという町へ行くように命じられるが、異教徒を毛嫌いして、その命令に従わず別の町であるタルシシュへ行こうとする。それでそこに向かう船に乗り込む。すると海は大荒れになり、船員は大慌て、そこでヨナは「私の手足をとらえて海に放り込むがよい。そうすれば、海は穏やかになる。わたしのせいで、この大嵐があなたたちを見舞ったことは、私が知っている。」

船員は一度船を陸に戻そうとしたが、海がますます荒れたため、ヨナの言うとおりに、ヨナの手足を縛って海へ放り込むと、荒れ狂っていた海は静まった。その後、ヨナは大きな魚に捕えられ、ニネベまで送られる。そこで後40日後にニネベが滅びると知らされ、ニネベの王も民も、悔い改めた。その結果、神様は異教徒であるニネベを許された。

ヨナはそれを不満に思った。そして都の東の方から、都に何が起こるかを見届けようとした。日差しが強かったため、神様はとうごまの木を生やして、ヨナの頭の上に日陰を作った。しかし翌日、とうごまの木が食い荒らされ、さらに強い風を浴び、死ぬことを願った。神様は次のように言う。

「お前は自分で労することも育てることもなく、一夜にして生じ、一夜にして滅びたこのとうごまの木さえ惜しんでいる。それならばどうしてわたしが、この大いなる都ニネベを惜しまずにいられるだろうか。そこには12万人以上の人間がいるのだから。」

まず、異教徒でも悔い改めれば救われるというのが、宗教的な教訓である。

次にこれをビジネスで考えてみよう。自分と考えを異にする人も、取り込んだ方が成功するといえるのではないか。考え方が異なると、拒絶したくなるし、遠ざけたくもなる。特に異文化だと相手の考え方を理解するのも困難だ。しかし、考え方が異なる者同士が力を合わせれば、成功法則を掴む可能性が高まる。一人の考えだと、どうしても主観的になる。他の人の考え方と上手く調整することによって、より客観的になる。それは社会に受け入れられやすくもなる。また、異文化の者同士が作り上げたビジネスは、今までと異なった強みを持つこともある。

異なったスキルを組み合わせて、お互いにないことを補い合って、一人ではできない、より大きなビジネスを行うこともできると考えることもできる。

[教訓]

〇自分と考え方が異なる人を味方に引き入れよ。

〇一人の考えだと主観的に、複数の考えだと客観的に近づく、つまりより成功に近づく。

〇異文化の融合は既存のものと異なった強みを持つ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする