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奪い合えば足らぬ、分け合えば余る。

聖書に以下の事を学ぶ。

ネブカドネツァルの夢を簡潔に説明する。

「大地の真ん中に一本の木が生えていた。

・・・

生き物はみな、この木によって食べ物を得た。

・・・

天使は大声に呼ばわって、こういった。

この木を切り倒し、枝を払い、葉を散らし、実を落とせ。

その木陰から獣を、その枝から鳥を追い払え、

但し切り株と根は地中に残し、

鉄と青銅の鎖をかけて、野の草に中に置け。

・・・

獣と共に野の草を食らわせよ

その心は変わって、人の心を失い、

獣の心が与えられる。」

これをダニエルが次のように解釈した。

「一本の木は王そのもの。成長して天に届くほどの高さになった。神様は、一度王を人間社会から追放し、野の獣と共に住み、7つの時を過ごす。天こそ真の支配者であることを悟れば、神は王国を王に帰されます。悪を改めて貧しい人に恵みをお与えになっていただければ、引続き繁栄されるでしょう。」

人間、稼いでしまうと、獣のように欲望が先に立ってしまうこともあり、一度スイッチが入ってしまうと、もっともっとお金が欲しくなり、お金で人を支配下に置きたくなる。お金の稼ぎ方は、目の前の人やお客、外注先からむしるようになる。目の前の人をできる限り騙そうとし、お客からもたくさんお金を吸い上げ、外注先へのお金を少なくして作業をさせる。加えて、従業員もこき使う。残業代なんて払う気もない。

こうなってしまうと腹ペコの動物が、目の前の動物に食らいつくのと変わらない。下手すれば死肉にも食らいつくかもしれない。成功すると獣のようになりがちだと、神様は言う。しかし一度獣である自分を自覚して、私は人間であるということを思い直し、周囲の人たちと分け合えば、もう一度繁栄を取り戻すのである。周囲の人と分かち合えば、いずれその富は自分にも還流してくる。

例えは異なるが、相田みつをさんの詩で「うばいあえば足らぬ、わけ合えば余る」という詩がある。分け合って、本当の成功者を目指したいものだ。中々できることではないが。

[教訓]

〇成功するともっと欲望が湧いてくる人もいる。しかし、関係者から搾取するな。

〇奪い合うよりも分け合え、富は自分にいずれ還流してくる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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