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成功は関係者全員で分かち合うと、より大きな成功を導く

聖書に以下の事を学ぶ。

「あなたが食べて満足し、立派な家を建てて住み、牛や羊が殖え、銀や金が増し、財産が豊かになって、心おごり、あなたの神、主を忘れることのないようにしなさい。」

「自分の力と手の働きで、この富を築いた等と考えてはならない。」

成功者の中には、自分の力で富を築いたと自画自賛する奴もいる。しかしそういう奴に限って、何かの拍子で没落することも少なくない。

その理由はいくつか考えられる。

  • 以前の成功法から抜け出せない。

一度成功すると、また同じ方法で成功すると思ってしまう。だが、ビジネスの成功にはタイミングがあって、別のタイミングで同じことをやっても上手くいくとは限らない。むしろ何度もその方法に固執することでコストと時間だけが無駄になる。

  • 人を粗末にしがち

自分の力で成功したと思ってしまうと、自分に対するご褒美を中心に考えがちだが、ビジネスは一人でできるものではない、一緒に手伝ってくれた仲間がいたり、お客さまだって重要な役割を担っている。お客様から報酬を頂いたからこそ、ビジネスが上手くいったのだ。そういうビジネスを考えた自分がすごいから、お客が寄ってきた、お客なんて変わりはなんぼでもいると考えてはならない。特に初期のお客さまこそ大切にすべきだ。また、継続的に利用してくださっているお客さまも大切にすべきだ。そのお客様に対して直接サービスをしてくれるスタッフを大切にすべきだ。人を大切にしないと、そのうちに支援してくれる人が誰もいなくなってしまう。

金の切れ目が縁の切れ目。金があるうちは、どんな輩でもゴマを擦って群がってくるが、そういう輩はお金が無くなると、連絡もしてこなくなる。

  • 先人たちの築いてきたインフラを棚に上げる

ネットビジネスで成功したと言っても、実はインターネットをあなたが開発したわけでもない。色々な先人が作ったインフラであなたのビジネスが成功しただけである。また、これだけ消費者を育ててきた日本経済に感謝すべきだ。

成功者こそ、謙虚であり、おごってはならない。今の時代、ちょっとしたことで敵を作り、諸手狩りを食らって背中から真っ逆さまに落ちかねない。謙虚であれば、人からは見捨てられることはない。誰かが必ずあなたを見ていて助けてくれるものだ。

ここで神様とか、主という言葉は棚に置いておいても良い。別の言葉で言いかえることで、お客さまやスタッフを敬え、インフラを築いた先陣を敬え、運が良かったと胸をなでおろせ、といったことでも良いのである。少なからず、自分の力で全て富を築いたとおごってはいけないということだけは確かだ。

[教訓]

〇以前の成功法に固執するな。やけどをする。

〇人を粗末にするな。初期のスタッフやお客様こそ大切にせよ。

〇先人を敬え。決して自分だけの力で成功したと過信するな。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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