聖書に以下の事を学ぶ。
神様がモーセに「イスラエルの民が与えられるカナンの土地を偵察してこい。」と命じた。部族ごとに1名のスパイを偵察に行かせ、計12名が40日間探索した。そして、12名のうち10名が「神様のおっしゃられる通り、乳と蜜の流れるところでしたが、その土地の住民は強く、城壁に囲まれており、その住民は巨人で、我々はイナゴのように弱くしか見えません。勝てないから止めましょう」と弱気な意見が大半だった。そのうち2名、ヨシュアとカレブのみが「主が守って下さる。そこの住民を恐れてはならない。彼らは我々の餌食にすぎない。勝てるから攻撃しましょう」と強気な意見であった。
しかも上の意見を聞いた住民たちは、攻撃しようとするヨシュアやカレブを石で撃ち殺そうともした。神様はなんてチキン野郎だとお怒りになった。モーセが何とか民の罪を赦してくださいと懇願し、それならばと、ヨシュアとカレブ以外のスパイは疫病にかかって死に、しかも住民は40年間、10名のチキン野郎の罪を背負い、しかも、不平を言った者は、死体となって荒地に倒れ、約束の土地に入れてやらない(私が彼らの先祖に誓った土地を見ることはない)と神様から拒絶された。
まず、ここでの大きな問題は、スパイが弱気になり、住民に攻めようとするところは強いからという情報を流したことだ。そういう情報を受け取った方は、それだけで怖くなってしまう。いくらモーセが命じたところで、民は戦意を失うだろう。確かに大本営発表のような嘘はいけないが、戦意喪失をさせるのはもっといけない。的確に情報を伝え、どうすれば勝てるのかを協議すべきだ。スパイはむしろモーセに不平を言うように仕向けてしまった。
勝てないと思った時点で、絶対に勝てやしない。勝てるか勝てないかはさておき、まずは勝てると思い込み、実際に勝つための方策をみんなで考え出せばよい。
これはビジネスにも通じる、最初から無理だと思ったら、勝つための方策を考え出そうともしないだろう。どうせ勝てないならとアクションすらも起こさない。勝って何が何でもその土地を手に入れる、なぜならば、それは神が我々に与えたもう場所だからである、それが彼らにとっての根拠なのだ。
諦めずに手に入れるまでやるのだから、強いわけだ。そして神様は信じないものが嫌いなのだ。それと同じく、信念もそれを信じないものは決して救わない。信念は貫かなければならない。貫き続けた信念は、必ず達成する。
[教訓]
〇信念があれば勝てる。
〇どんな困難に陥っても、決して弱気になってはいけない。