聖書に以下の事を学ぶ。
「わが子よ、私の言葉を受け入れ、戒めを大切にして
知恵に耳を傾け、英知に心を向けるなら、
分別に呼びかけ、英知に向かって声を上げるなら、
銀を求めるようにそれを訪ね
宝物を求めるようにそれを探すなら
あなたは主を畏れることを悟り
神を知ることに到達するであろう」
お金を稼ぐことは重要だが、儲けるより先に、儲けるための知恵と英知を求めよ、という。人は安易に儲けたがる。しかし自分の実力が中途半端であれば、アルバイトや派遣ワーカーと同じく、時給いくらででしか儲けることはできない。サラリーマンを辞めて、会社を興して社長になったからと言って、時給いくらの仕事をしているのであれば、起業した意味がない。そういう意味では、どうやったら作業単価を上げていくか、儲かる仕組みを使って、できる限り短い時間を使って稼ぐかといった、知恵や英知を最初に得た方が良い。
その知恵によって生み出された仕事の実績と、試行錯誤して得たノウハウは、より稼げる次の自分の土台を築く。
お金を稼ぐのは、宝物探しに等しい。ただこれは、時給単価いくらで働く人にとっては、永遠に宝物にはならない。なぜならば、自分の体力の限界が、稼ぎの上限だからだ。
「正義と裁きと公平は全て幸いに導く」
ここで裁きは神様の役割であって、一般世間においては、裁判官以外は裁くということはしない。ただ、我々自体、正義や公平の考えで行動することはできるであろう。
世の中は騙し騙され、特に大企業のサービスの中には、ボリ過ぎだよ、と思えるものも多い。大企業の正義は、消費者の不正義だ。少なからず公平感には乏しい。そういった企業は長い年月をかけて、今後淘汰されていくであろう。自然淘汰が望ましいが、政府が介入しなければ解決しないものもある。携帯キャリアなんてその典型例だ。寡占状態だから、ほおっておくと、好き放題にやられてしまう。しかし、淘汰間近になって、手遅れになる会社が今後増えていくだろう。世間的に従業員にホワイトづらしている会社は、消費者にブラックづらしている会社も多い。
本来、経済社会においては消費者がそういった企業を裁かなきゃならないが、消費者パワーが弱く(というかボラれているにおそらく気づいてない、わかっていても他にどうすりゃいいか方法がない)、あまり期待はできない。しかし公平感を欠くような価格設定になっている場合、企業は長続きしない。どこかでコケル。自分の会社もそうなっていないか、リスクやコストをお客様に押し付けすぎていないかを、もう一度見直してみるべきだろう。ましてやあなたの会社は携帯キャリアと異なり、吹けば飛ぶような会社だろう。飛ばされたらすぐなくなる。
[教訓]
〇儲ける前に、儲けるための知恵を得よ。
〇自分が消費者にリスクやコストを押し付けすぎていないかをもう一度見直せ。