世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

たくさん富を得たいと思ったらやるべきこと

聖書に以下の事を学ぶ。

「気前の良い人は自分も太り

他を潤す人は自分も潤う(11-25)。」

金は天下の回り物を一言で表している。守銭奴はプチ金持ちになれるが、限度がある。気前が良すぎるのは問題になるが、ある程度は稼いだ分を使わないと、何だあのケチ野郎はと思われて、色々と協力してくれないようになる。

自分の分の確保は当然必要だが、業者に気前良く支払うことで気分良く仕事をしてもらったり、あるいは優先的に仕事をしてもらえるようにもなる。金払いが悪いと、優先的に仕事をしようという気になりはしない。スピード勝負にならない、なるべくお金をいかにかけないかのような事業撤退系の仕事なら気前が悪くても致し方がないが。

「軽蔑されていても僕(しもべ)を持っている方が

尊敬されていてパンを欠くより良い(12-9)。」

この文章には決してきれいごとはない。要するに、性格が悪くたって、従業員にきちんとお金を払っている人の方が、性格が良くても、従業員への給料の支払いができていないとか、遅れているよりもマシだということだ。

人には生活がある。そんなところで、社会的に意義があるとか、理念が崇高だと言ったところで始まらない。そんなことよりも生活費の方が断然価値がある。たまに、武士は食わねど高楊枝を従業員に期待する、勘違い経営者がいる。どんだけアンタ凄いことやろうとしているの?という感じで、そういう奴のビジネスは、どこかで聞いたことあるだけの井の中の蛙のようなものでしかない。別にアンタがやらなくても誰かがやるよ、と言いたくなるような。あるいはそんなもの金になるわけねえだろ、既得権者の職を奪うようなビジネスは。

「知恵ある者と共に歩けば知恵を得、

愚か者と交われば災いに遭う(13-20)」

色々な方とビジネスを共にしたことがあるが、評判が悪い人とつるんでいると、自分もその一味にされてしまって、評判が悪くなる。だから、世間的に評判が悪い奴とは1秒たりとも一緒にいない方がいい。まさに愚か者と交わって災難に遭うケースだ。一歩間違うと訴訟のターゲットにもされかねない。

性格的なものも重要だが、やはり知恵のある人は素晴らしい。身近にいるだけでも色々なことを学ばせてもらえる。愚か者の会社で働くと、サービス残業、土日出勤、気合で乗り切れと言う体育会系になる。これも、休みが取れず病気になりかねない。他人の仕事のサポートにすぎないのに体調崩したら、それも災難と言える。

[教訓]

〇他の人に利益を与えれば、自分にも利益になる。

〇軽蔑されているが従業員に給料を払うのと、尊敬されているが従業員への給料が払わないのとでは、軽蔑されている奴の方が偉い。理念の崇高さなど何の意味もない。

〇世間から評判の悪い人とは仕事をするな。あなたも評判を落とす。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする