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あなたにとっての天職の探し方

聖書に以下の事を学ぶ。

ヤコブは母親のリベカの機転で、エサウの怒りが覚めるのを待つために、リベカの兄であるラバンのところでしばらくお世話になることになった。ラバンはヤコブが身内だからと言ってただで働くことはない、として、報酬が何が良いか尋ねた。

ヤコブは、ラバンの娘の妹の方であるラケルを欲した。その代わりに7年間働くとした。いわゆるいとこ同士の結婚ということになる。

「ヤコブはラケルのために7年間働いたが、彼女を愛していたので、それは数日のように思われた」とある。

愛している人のために働くとの解釈でなく、好きな仕事、没頭できる仕事に取り組んでいると、時間など忘れてしまうとも解釈できるのではないか。

ヤコブの結婚については、実はすんなりとはいかなくて、約束の7年間がたった時に、結婚したのはなんと姉のレアの方だった。夜とはいえ気づけよ、というところではあるがその辺はご愛敬。父親のラバンの言い訳としては、妹より先に姉をもらってほしいとのことだった。仕方なく、ヤコブは姉のレアと結婚した後、その後、本命の妹ラケルとも結婚をした。そしてさらに7年間ラバンの家で働いたそうだ。

この後レアとラケルの子供産み合戦が始まる。その詳細は旧約聖書を覗いてもらうことにして話を続けよう。

ヤコブはそろそろ生まれ故郷に帰ることをラバンに告げ、ラバンはなるべくヤコブにいてほしかったが、最後の報酬を与えることとした。そこれヤコブは自らが育てた山羊を要求した。ヤコブの山羊は黒とブチの模様、ラバンの山羊は真っ白な山羊だった。ヤコブは自分の黒とブチの山羊とラバンの真っ白な山羊をかけ合わせて、黒山羊とブチの山羊がたくさん生まれて、ヤコブの財産が増えた。ラバンの真っ白な山羊も黒の山羊やブチの山羊と掛け合わせると、真っ白にはならない。そこをうまく利用した作戦と言える。

ラバンは山羊の生育に関わっておらず、ヤコブだけが携わっていた。つまり、目標を達成したり、成功したければ、全ては自分のコントロール下に置けという教訓である。

[教訓]

〇時間の経過も忘れて取り組めることが好きなことだ。それは遠慮なく行え。

〇成功するためには、なるべく自分の管理下に置け。管理下に置けないものは上手くいかない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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