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見せかけよりも最後に勝つものとは

聖書に以下の事を学ぶ。

「すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。良い木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い気が良い実を結ぶこともできない。」

これを文言通りに解釈すると、良い親から生まれた子供は良い子に育ち、悪い親から生まれた子供は悪い子に、とか、良い大学を出た人は優秀で、学歴の低い人は優秀でないみたいな、極端な話をすると、優生学にもつながるように見えてしまう。

親が金持ちだと、子供の学歴は高くなりやすく、比較的に社会的に恵まれた仕事に就ける可能性は高い。しかも金持ちの親の大半が学歴が高い人が多い。あくまでも比較的にという意味で絶対ではないのだが、そういう傾向にある。

しかしイエスのことだから、素性が悪いところの生まれの者はどう頑張っても素性が悪い、とおっしゃられるはずがない。そして、この文言の前の文章を見てみると、より本質が見えてくる。

「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなた方のところに来るが、その内側は貪欲な狼である。あなた方は、その実で彼らを見分ける。」

つまり、預言者といっているが、その話す内容を聞けば、こいつが本物か偽物かの区別がわかる。つまり、外見がよさそうに見えても、中身で判断しろということなのである。それゆえ、「全ての良い木が良い実を結び・・・」という文言だけを拾ってしまうと、本質を誤ることになる。

前後の文章を把握した場合には、信念がしっかりした人の発言は立派だと言えよう。それがいい会社のお偉いさんなのか、有名人なのか、高学歴の人が言っているかどうかには関わらず。

世間的に有名な人の言葉も、以前はそれで成功を収めたのだろうが、時代的にちょっと古いのではないか、今の時代にそぐわないのではないか、結局自分のことを中心に好き勝手なことを言っているだけではないか、と思えることがある。

あくまでも中身で判断せよ。それを見分ける眼力を身につけよということであって、我々としては、小さな企業だからと言っても、信念さえ通っていれば、つまり実がしっかりしていれば、良い木であるということを誰かが理解してくれるに違いないと信じて、日々、努力を重ね、お客様にとって良いものを作ろうと思えば良いに違いない。

[教訓]

〇中身で勝負せよ。

〇信念を持て。

〇お客様に喜ばれるサービスを続ければ、良いサービスだと理解してくれる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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