聖書に以下の事を学ぶ。
エリコとは、ヨルダン川西側に位置するパレスチナ最古の都市である。ヨシュアはエリコを攻略するために、二人のスパイを送った。その町の遊女であるラハブがそのスパイをかくまい、上手く逃がすことに成功した。
さて、なぜ遊女がイスラエル側という敵国のスパイをかくまったのかというと、ラハブの次の言葉が示している。
「主がこの土地をあなたたちに与えられたこと、またそのことで、私たちが恐怖に襲われ、このあたりの住民は皆、怖気づいている」
「主が葦の海の水を干上がらせたことや、あなたたちがヨルダン川の向こうのアモリ人の二人の王に対してしてきたこと、それを聞いたとき、私たちの心はくじけ、もはやあなたたちに立ち向かおうとする者は一人もおりません。」
「あなたたちに誠意を示したのですから、あなたたちも、私の一族に誠意を示す、と今、主の前で私に誓って下さい。確かな証拠をください。一族を生かし、私たちの命を救ってください。」
ラハブがイスラエル側に味方をした理由は、主は凄そうだ。そんな神様に守られているイスラエル軍が攻めてきたら、とてもかなうわけないし、町の人もそう思っている、それを知っていたからに他ならない。
当時の戦争では負けたら皆殺しにあうか、奴隷にされるのがオチである。従って、勝つのが明白であれば、そちらについた方がいいに決まっている。今の世の中では生きるか死ぬかのようなレベルにはならないが、言ってみれば強力な「ブランド力」を持っているかどうかだ。
昔は情報伝達が、旅人、商品、移住者によっての言葉で噂が知らされたことだろう。今の時代はネットに乗れば、世界の裏側まで瞬時に情報が伝わる世の中だ。
サービスがより良いものであると、知らせ、内容について確約し、情報には嘘偽りを書いてはならない。お客をがっかりさせたら、その情報も瞬時に伝わっていく。いいサービスであると思ったら、それが人を介して伝わっていく。
但し、差しさわりの良いことばかりであっても、情報は伝播しない。情報自体にインパクトがなければならない。嘘偽りは良くないが、多少のインパクトある誇張は許されるだろう。
但し、誇張をしたのであれば、それにふさわしいサービスを提供すること、その確かな証拠をお客様の満足という実績で残さなければならないのである。
後日談として、遊女ラハブとその一族はイスラエル軍によってかくまわれ、ラハブの子孫が、いずれダビデやイエスへとつながっていくことになる。
[教訓]
〇競合相手の顧客を奪うぐらいのブランド力を持て。
〇お客を驚かせよ。そして期待以上の結果を出して感動させよ。