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客が来ないことに悩んでから、客を呼ぶ方法

聖書に以下の事を学ぶ。

「笛を吹いたのに、

踊ってくれなかった。

葬式の歌を歌ったのに、

泣いてくれなかった。」

これは元々、イエスが嫌っていたファリサイ派と律法の専門家たちは形ばかりで本質がないことを皮肉ったものである。しかし経営者は常に似たような嘆きとしていないか。

飲食店を開いたのに

思ったように客が来てくれなかった。

美味しいメニューを出していたのに、

リピーターにはならなかった。

広告を打ったのに

思ったような客が入ってこなかった。

もし、上のことで悩んでいるとしたら、あなたもイエスの嫌っていたファリサイ派や律法学者と何ら変わりがないということになる。

店を開いたからと言って、客が自動的に来るほど甘くはない。駅から住宅街に1件しかなければひょっとして入るかもしれないが、それでも客が入るとは限らない。むしろ駅から住宅街に1件しかコンビニがなければ、客は入るだろう。その違いは、ブランド力、つまりその店がどんな店で、どんな商品があって、その品質は一定以上確保されているということを客が知っているからだ。

食べたいメニューがあるかどうかわからないのに、客が食べたいと思うわけはなく、会社の近くで夜食を済ませ、例え駅から家まで帰るのにあなたの店があったとしても、入る気にはならない。たまに気になるから一度は行ってみるか、とは思わせるかもしれない。その頃は店主もやる気をなくしていて、せっかく来たお客に満足したものを食べさせられないかもしれない。そうであれば、一度来た客がリピーターになるはずがない。ましてや人通りに面していなければ、店があることですら気づいてもらえない。

何の特色もなくて、グルメサイトに乗せていても、誰からも見向きもされずに終わる。美味しいメニューと思っているのは店主だけ、かもしれない。きちんとお世辞を言わずに、第三者的に評価してくれる友人から、意見をもらった方がいい。

お客のことを考えずに開いた店には誰も来ない。店の本質とはお客にある。お客があってこその店。店を開いただけでは、単なる外見だけの存在だ。お客に支持されるものがあってこそ初めて店としての本質が現れる。お客に喜ばれるために、どうしたらよいか、お客の声に耳を傾けよ。外見でなく中身で勝負せよ。

[教訓]

〇店を開いたからと言って、自動的にお客が来るわけではない。

〇お店の外観ではなく、中身で勝負せよ。その中身はお客に喜ばれるかどうか、声を聞け。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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