世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

成功するためのタイミングの重要性

聖書に以下の事を学ぶ。

「何事にも時があり

天の下の出来事にはすべて定められた時がある。

生まれる時、死ぬ時。

・・・

破壊する時、建てる時。

泣く時、笑う時。

・・・

石を放つ時、石を集める時

・・・

求める時、失う時。

保つ時、放つ時

・・・

戦いの時、平和の時」

全ての物事にはタイミングがある。同じ事業を始めても、その時期によっては上手くいかなかったり、上手くいったりがある。正直、このタイミングがわかれば苦労しないのだが、わからないから、まずは思い立ったが吉日で初めてみるしかない。

不動産や証券だって、バブルの最中にバブルとは気づかない。弾けて初めてバブルかどうかがわかる。あらゆるビジネスはそういうものだ。個人の見通しなんて、ものすごくいい加減なものだ。例えばたまたま底値で買った不動産が値上がりした場合、その人の才能かというとそうでもない。単にタイミングが良かっただけだ。その成功には再現性がない。

また、別の例で、2001年にみんなの出るテレビとして、今のYoutubeをやろうとした人が日本にいた。しかしいくらブロードバンドと言ってもまだまだADSLすらも普及していない時期に大容量の動画配信は困難である。その会社では巨額の資金を調達したが、動画圧縮技術に費やし、ビジネスを始める前に資金が枯渇した。

Youtubeは時期がベストタイミング(設立は2005年)だったのだ。こういった運命のいたずらのようなものは、決して珍しくはない。成功者は天才と持ち上げられ、失敗者は詐欺師と貶められる。

ビジネスで上手くいかない時期は、ある起業家曰く、寝ていればいい、なんて気楽なことをおっしゃる。一般人としては毎日の生活費を考えると寝ているわけにもいかない。しかしある程度の蓄えがあれば、起業のタイミングを見計らっているのだ、だから今は休んでいる、という考え方も、間違いではないように思う。

傍から見るといいオッサンの引きこもりにしか思えないのだが。だから普通の人は、ここまで達観せずに、何か継続的な事業をやりつつ、時期が来たら大勝負に出る、そんな考え方がちょうどよいのではないだろうか。いずれにしても、ビジネスにはタイミングが必要だということは確かである。

[教訓]

〇物事にはすべてタイミングがあって、それを外すと上手くいくものも上手くいかなくなる。

〇適切なタイミングかどうかは、事業をずっと続けていく中で、今がチャンス!を虎視眈々と狙うしかない。だから、今の事業を続けろ、粘れ。そのうちラッキーが飛び込んで来る。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする