聖書に以下の事を学ぶ。
「あなた自身の井戸から水を汲み
あなた自身の泉から湧く水を飲め
その泉はあふれ出て
広場に幾筋もの流れができるであろう」
他人の井戸の水は、残り物をもらうだけになってしまう。自身の井戸の水であれば、自分で好きなだけ飲める。自分で掘った井戸だから安心でもある。
これをビジネスに置き換えてみよう。どこかの会社に勤めている者は、大きな井戸であって、水源もしっかりしているのかもしれないが、みんながその井戸から飲むため、少量の水にしかあずかれない。どうしても夏の暑い中、井戸の水を独占して、水浴びをしたいときもある。いざというときに好きなように飲める水を若いうちから探しておいた方がいい。若いうちでなければ、井戸の掘削をする体力もない。
自分の水であれば、自分の好きにもできる。
「その水をあなただけのものにせよ。
あなたの下にいるよそ者に渡すな。」
一人で独占せよ、という意味ではなく、有効にその水を使え、あなたの目的で、ということだ。そこで得た水を自分の事業の発展に使うのは良しとされる。
ここでのよそ者とは、異邦人のことを指しているが、ビジネスに例えれば、あなたの事業に縁もゆかりもない人、ということになろう。つまりお客さまや取引先以外で、ライバル企業のお客様等であろう。確かに潜在顧客でもないよそ者に、井戸の水を恵んでやる必要もない。
あなたもケチになることなく、自分で掘った井戸の水は、存分に関係者に分け与えるとよい。泉からあふれ出て広場に幾重もの流れができ、ビジネスにお金の流れを産むことだろう。井戸の水は地面から染み込んだ水でもある。あなたがあふれさせた水はいずれあなたの井戸の水として返ってくる。
[教訓]
〇自分の井戸の水であれば、自分が好きなだけ飲める。つまり自分の会社を持て。