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凡才は天才のことが理解できない。上手く使えない。

「はじまり(ダゴン星域会戦)」の立役者となった二人のトラブル・メーカー(リン・パオ、ユースフ・トバロウルのこと)は同盟建国以後、最大の英雄となり、ともに元帥にまで昇進したが、それぞれ異なった形で、必ずしも幸せとは言えない晩年であった。同盟軍も、彼ら二人を、敬して遠ざけた感がある。・・・

(解説)
天才は、あることに優れ、その代わり他のことはまるで駄目な人が多い。

発達障害・精神障害・知的障害があるが、脅威的な記憶力や高い計算能力等の突出した能力を有している者を「サヴァン症候群」という。このサヴァン症候群には、難解な本を一読しただけで覚えられたり、するそうだが、記憶した内容を本人が理解しているとは限らないという。また、一度聞いただけの曲をそのまま弾けたりすることもできる人もいる。また、電卓並みの計算能力を安全でできてしまう人もいるらしい。

特化した能力には優れているものの、人とのコミュニケーションや柔軟性等、様々な能力を必要とする職場では適応が難しい。そのため、天才は、時にトラブル・メーカーとなることも少なくない。

その他、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムという人材もおり、他人とコミュニケーションができない。協調性が欠落している等、様々な生きづらさを抱えている。

それ故、天才は組織にはなじまない場合が多い。組織内にいると、困ったちゃんになってしまって、疎外されてしまう。これは本人にとっても組織にとってもマイナスと言える。

教育が悪いからだが、全てにおいて平均点以上を取らせようとし、一つのことで駄目だとすぐにレッテルを張る。そもそもアインシュタインも、記憶力が求められる科目の成績は悪く、簡単な計算ミスをすることが多く、人に証明を説明することが苦手だったという。しかし好きなことに熱中し、その事に対しては、天才的な能力を発揮する。

天才がその能力を発揮し、開花させるためには、それにふさわしい場所が必要である。その場所を得られること無くして、天才が天才と呼ばれることはないのである。あることができないことは、何かプラスがある。そのような視点を、彼らを引き上げる人は持ちたいものである。まあ、無理かな。天才の素質を見出す能力は凡才にはないからね。

(教訓)
〇組織においてコミュニケーション障害は致命的だが、何か別の能力があると考えても良い。
〇組織の上には凡才しかいないから、天才を見抜ける能力もない。天才は天才にしか見抜けない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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