世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

強みを砕いてしまえばもろい

ハイネセンの弱点は「アルテミスの首飾り」と言うハードウェアに対する信仰にある。信仰の対象を砕いてしまえば、同時に抵抗の意志もくじけるだろう。

360度、全方向に対して攻撃能力を有する12個の軍事衛星、レーザー砲。荷電粒子ビーム砲、中性子ビーム砲、熱戦砲、レーザー水爆ミサイル、磁力砲その他ありとあらゆる兵器を装備し、太陽光によって半永久的に動力を補給する、準完全胸面装甲の12個の旧来。銀色をベースに淡い虹色に輝く、高貴なほどに美しい、大量殺人システム。
・・・
「全滅・・・アルテミスの首飾りが・・・一個残らず・・・全滅・・・」
・・・
「すべては終わった。軍事革命は失敗した。我々は負けたのだ。それを認めよう」

(解説)
アルテミスの首飾りは、アルテミスと言う同盟側の本拠地、現状ではクーデター側の切り札となっていたが、この軍事衛星が宇宙からの艦隊の攻撃を無力化するほどの威力をもあった平気であり、この衛星がある限りは、防空は完全なはずだった。だからこそ、ヤンはこの軍事衛星の殲滅を行った。しかも戦艦による攻撃ではなく、12個の軍事衛星に対して同時に12個の巨大な氷塊を突撃させ、衛星を破壊するものであった。

ここでは記していなかったが、クーデター側の作戦立案を行ったと思われたリンチ少将が、この作戦の全容は、帝国のラインハルトが立案したものと暴露したために、クーデター側の大義名分まで壊れてしまった。

クーデター側の錦の旗、そして完全な防空システムという強みを破壊することによって、クーデター側は内部崩壊し、ヤンに降伏をした。つまり無血開城である。

ピッチャーにしてみれば、自分の決め球を撃たれたようなものだ。その日はもう駄目だろう。

強い競合がいるのであれば、徹底的に彼らの強みを研究し、その強みをいかに弱みに変えられるかを考えてみよう。どんな強敵であっても、一発でひっくり返すことができるであろう。

(教訓)
〇相手の強みを徹底的に研究して、弱みに変えれば、どんな強敵にも勝てる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする