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会社経営はラスボスなきRPG

ラインハルト・フォン・ローエングラムを引きずり出して正面からの決戦を強いるには、戦い続け、かつ勝ち続けなければならず、それは次第に困難さを増大させていくのは確実である。勝てば勝つほど、より優れた敵が出現してくるのは、借金すればするほど利子が増えていくありさまに、奇形的な相似を示しており、・・・

(解説)
ヤンの目的は、ラインハルトの将校を次から次へと打ち負かし、ラインハルトを自らの前に引きずり出すこと。まさにロールプレイングゲームのようでもある。

会社経営をゲームと言うのは不謹慎ではあるが、レベルを高めていく様は、ロールプレイングゲームに似たところがある。事業を成長させるのは、単に売上が上がるだけでなく、組織力も上がらないと、その売り上げを上げる基盤になり得ない。

組織力がなければ、どこかで成長が止まる。それだけならまだしも、仕事上のミスも生じ、トラブルにもなりかねない。単に数字だけを高めていけばよいわけではない。

会社が成長すれば、色々な困難が消え去っていくように見えるが、小さな会社の時の困難が別の形になってやってくる。それに、小さな会社であった時には競合他社も小さな会社で弱かったが、大きくなれば、競合他社も強敵がやってくる。大きくなったからもう大丈夫なんてことはないのである。

また、利益が上がれば内部留保が高まり、財務力が高まることは確かだが、事業を拡大させるためには、借金を背負うことが避けられないことが多い(もちろん大企業で無借金経営ができているところはある)。

会社のステージに合わせて、それぞれ困難な問題が生じる。決して、大きく成れば全ての問題が解決するほど甘くはない。どういう状態になっても、会社経営に、トラブルの少ない時期や目立たない時期はあっても、トラブルのない時期はない、と思った方がいい。小さい会社には小さいなりに、大きい会社には大きいなりに難問はやってくる。

会社経営はラスボスなき、プレイングゲームである。

(教訓)
〇会社経営は、小さければ小さいなりに、大きければ大きいなりに、難問が押し寄せる。
〇会社経営は、まさにラスボスなきプレイングゲームである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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