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口の上手い奴は、まずは信用するな

「ここにはヨブ・トリューニヒトの面よりでかいドブネズミが棲みついているって話だぜ」
悪意むき出しでボブラン少佐が言う。僕がトリューニヒトと言う政治家を嫌いなのは、大部分がヤン提督の影響だけど、ボブラン少佐の場合はどうなのだろう。
「口の悪い奴は信用するが、口の上手い奴は信用しない」と言う点で、ヤン提督と共通するのだろうか。

(解説)
口の悪い人というものはいる。言葉遣いが汚い人は論外だが、基本的に、自分の思っていることをストレートに発してくる。それで言われた相手の心を傷つけてしまうことは良くない。大人になるってことは、言っていいこと悪いことの区別が着く人である。

さて、口が悪い人の多くは、思い込みが激しく、自分が正しいと思い込んでいる人が多い。口の悪さも、相手のことを思ってのことなのである。それがかえって厄介と言えなくもない。また口の悪い人の中には、実は口下手というのもいる。言葉が足りず、本人の真意が相手に伝わっていないのだ。

ただ口が悪い人は、それ以上に悪いことを心の中にとどめていない、ということだけは言える。聞いている方としたら、ずけずけ言われて気持ちいいものではないし、核心をついたことを言ってくるので反論もできやしない。一番痛い所を突かれる。だから度を過ぎると嫌悪してしまう。そうは言っても本心で言うから、それ以上、自分に被害があることはない。口が悪い人から実害を受けたという事は基本ない。

むしろ、口が上手い奴、これが間違いなく実害を蒙る。単に口の上手い人であればいいのだ。自分に耳障りのいいことを言ってくれたりもする。ここで注意すべきは、口の上手い人間から美味しい話をされたときである。いわゆる儲け話と言う奴だが、概ね口の上手い奴の話には裏があると思ってよい。口の上手い奴の特徴は、空気が読めて、相手の言われたいことがよくわかっている。そして、物事を上手く進めるために軽い嘘くらいならついてもいいと考えている。さらには自分の本心は決して明らかにしない。つまり本音は話さない。加えて、自分の損得勘定を常に考えている。だから注意しなければならない。自分がお金を出すとか、何かに巻き込まれるという可能性さえなければ、口の上手い奴は人畜無害である。

(教訓)
〇口の悪い奴は信用してもいいが、口の上手い奴は信用するな。
〇口の悪いは奴は言葉に出す以上に悪いことは考えていない。
〇口の上手い奴から儲け話が来たときには、スルーせよ。自分の損得勘定で動いてくることしかしない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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