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人生の転機は、外の環境によって訪れる。そのチャンスを逃すな。

自分の人生の転機も他人から通告されることが多かった、とヤン提督は言う。
「親父が事故死したときも、士官学校に入学したときも、エル・ファシル方面に配属されたときも、他人からそう告げられたんだからね。逆に言うと、私自身、他人に人生の転機を告げたことが何度もあるし、人生は互いに宣告しあうことで成立しているんだな」

(解説)
人生の転機とは、自分から変わりたいと思う時から始まることが多いが、それ以上に周りの影響を受けて変わらざるを得なくなってから生じることがよくある。そうでもしないと、人間変わろうとしないということであろう。

変わるときには自分に対して負荷がかかる。転職も人生の転機の一つだろうが、転職活動もパワーがいるし、転職したらしたで、通勤する場所も変わるし、仕事自体も変わる。周りの人も変わる。環境自体が変わる。自分が望んだにもかかわらず、これは結構な負担である。

起業・独立と言う転機もある。雇われだったときには、会社に行って上司の振ってくれた仕事をやっていればよかったのだが、自分で望んだにもかかわらず、かなりの負担である。今度は自分で稼がなければならない。毎月月末に給料は確実に入ってこない。

望まぬ起業や独立もあるだろう。コロナショックによって、今まで勤めていた会社から解雇され、転職したくても、思い通りの転職ができる人は何割かにすぎない。あぶれた人は、望まぬ転職先で我慢するか、思い切って自分でやるしかなくなる。人間食べていかなければならない。なんとかしなきゃならない。これくらい強制的なことでも起これば、今まで考えたこともなかったが、否が応でも起業や独立を迫られるのである。少しでも独立を考えていた人からすれば、外圧による人生の転機と言える。

自分で仕事を始めなくても、誰かが一緒にやらないかとビジネスパートナーとして誘ってくれることもある。それに惹かれるものがあったら、チャレンジしてみるのも悪くない。自分だけでやるよりはハードルも下がる。

既に事業をやっている人でも、新規事業を迫られることがある。既存事業が今一つなとき、あるいはコロナショックのような外圧で、変えざるを得なくなったとき、飲食店が店舗だけでなく、テイクアウトや宅配を導入するというのも、転機である。自分で変えるよりも、他人か外圧で変えてもらった方が、仕方がないと動けるものだ。そんな転機が来たら、自分の怠け癖に鞭をはたいて、動いてみよう。変わりたくない、変えたくないという気持ちは、堕落でしかない。

(教訓)
〇人生の転機は、自分で自分を変えたいときよりも、他人か外圧によってもたらされることが多い。
〇変わることには負担がかかるから、誰かに変えてもらった方が、変わらざるを得ず変わる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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