世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

実績があると説明が少なくて済む

「私がマシューソンだ。ヤン・ウェンリー少佐か、名は聞いておる。確かエル・ファシルの英雄だな」
有名人のありがたさというべきである。

(解説)
ヤンが一時的に赴任した惑星エコニアの捕虜収容所において、騒乱が発生し、その報告を惑星間通信にて、ヤンが、管区司令官マシューソン准将に行った。画面には参事官のムライ中将も顔を出していた。

通常は、捕虜収容所の所長や副所長が行うことになっているが、所長は事件の当事者(副所長は厳密には事件に巻き込まれ負傷してこの場に出られなかった)であるために、報告者にはなれない。どこの誰兵衛かわからない者の報告は受けられないが、ヤンは参事官としてだけではなく、エル・ファシルの英雄として軍に知られていた。だから、全ての説明が容易になる。その後で、パトリチェフが、ヤンは監察にきていたという咄嗟の機転もプラスに働いた。

自己紹介をする時にも、名刺を見せたり、名前を語っても、何の関心も持たれない。もちろんメディアで紹介されるような実績でもあればよいのだが、そんな運のよい話もない。それにどこかの新聞に載りました、というような話でも、大抵の人がそんな記事など忘れている。そのため、その記事を持ち歩いて、配って自己アピールしている人もいる。

そんな大それたことではなく、職務経歴書で、自分がしてきたことを書くだけでも効果はある。どこの誰兵衛から、〇〇の実績を上げた人に変わる。実績というほどではないが、ブログも良いだろう。世間的に見れば、そのブログの内容を呼んでくれた人からすると、〇〇に詳しい人という評価になる。人によってはブログの内容を自費出版して、書籍の形にして配っている人もいる。書籍にすると、結構すごい人のように思える。

実績や文章は、その人の自己アピールとして、その人の存在をより大きなものにしてくれる。有名人ではなくてもいい、とにかくコツコツと小さな実績を積み重ねること。毎日毎日積み重ねれば、まさに塵も積もれば山となる。実績は自分のブランドになる。

(教訓)
〇メディアに自分のことが取り上げられたら、切り抜きコピーをしておこう。
〇小さくても実績を積み上げること。実績は自分のブランドになる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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