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好きか嫌いかよりも、向きか不向きで仕事を判断せよ

ヤン提督は、他人に場所を取られて怒る人では、全くない。昼寝をする場所さえあればいいのだろう、と言うのは冗談だが、人には向き不向きがあって、不向きなことを無理にする必要は全然ないと思っている。
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「不向きなことを克服するのに時間と労力を費やすほど、人生は長くない」

(解説)
ヤンは言う。「不向きなことを克服するのに時間と労力を費やすほど、人生は長くない」と。自分がやりたいことが、向いていて、自分がやりたくないことが不向きかというと、そうとも言えない。後は、今がきついから、ここ最近やっていることが全て向いていないということでもない。

大抵、向いているか向いていないかは、今の仕事でミスが多いか否かという視点で考えることがある。これは一つの判断基準だが、ミスを改善できれば今の仕事が好きになるかもしれない。そのためには向いていないからミスをするのだと思わずに、まずはミスを防ぐための仕事の仕方を考えてみよう。確かにやる気のない仕事では手を抜いてしまうから、ミスをしてしまうのもやむを得ないことはある。しかし向いていないと自分で思っていても、他人から褒められると、ついその気になってしまうもの。個人的には、人から喜ばれる仕事は、その人の天職だと思う。

次に、仕事そのものではなくて、今の職場環境があなたにとってふさわしくないということがある。会社は自分の入社したいと思ったところであったとしても、残念ながら上司も同僚も選べない。パワハラ上司とか、ネガティブ同僚が周囲にいると、仕事に集中できる環境ではないわけで、それが、今の仕事が向いていないと考えてしまう要因だ。しかしそれは仕事ではなく、職場が自分に合っていないだけである。

仕事の面白さ、充実感も自分の向き不向きには重要だが、一番大きなウェイトを占めるのは、案外、職場に尊敬できる上司や先輩がいるかどうか、というところであったりする。これは完全に今の仕事が向いているか向いていないかという考え方ではない。

今の仕事で向いている、向いていないと悩んでいる場合、今の仕事の中で、嫌な仕事、楽しい仕事を分類してみよう。それで好きな仕事が多ければ、単純に望みすぎだという結論だ。他の仕事をしたところで、結論はそれほど変わらない。

(教訓)
〇ミスが多いことが、向き不向きの判断基準になるが、ミスを防止出来たらどうだろうと考えてみよう。
〇人的ストレスが溜まる場合は、今の仕事が向いていないのではなく、今の職場環境が向いていないだけである。
〇今の仕事で嫌な仕事、楽しい仕事を分類し、どちらのウェイトが大きいかどうかで考えよう。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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