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コミュニケーション能力の高め方

宮本武蔵に学ぶ、

「大工の心得は、よく切れる道具を持ち、暇を見てこれを研ぐことが肝要である。その道具を使って、厨子、書棚・・・鍋のふたまでも上手く作り上げるのは、大工だからこそである。」

「大工の心得は、仕事がゆがまないこと、留を合わせること、かんなで良く削ること、擦り磨かないこと、後でゆがまないこと、これが肝要である。兵法の道を学ぼうと思うならば、書き記したことの一つ一つに念を入れ、よく吟味しなければならない。」

(解説)

今の大工さんも同じことをやっていると思う。のこぎりやかんなを研いでおかないと、無駄な力を使うだけでなく、きれいに切れないし、表面をきれいに削れない。

最近のビジネスパースンはどうだろうか、ほとんどの仕事のツールがパソコンやスマホ等の電子機器になっており、何か問題が生じたら、総務部(システム)が対応し、自ら機械の整備を行うことはない。それに引き換えやっていることがあるとすれば、営業であれば、営業力を磨くために、営業のノウハウ本を購入したり、セミナーへ通う。経理であれば簿記の勉強をする。つまり自分の能力の研鑽を行っていることだろう。

起業家はどうだろうか。起業家にとっての道具は頭であろう。後は弁が立つこと。これらのスキルを極めることが重要だ。頭はなるべく冴えた状態にしておかなければならない。しかし四六時中はキツイ。一日何時間かでもそのような状態になっておればよい。それが1分1秒でも長いほどなおよい。起業家は、同僚、スタッフ、営業先、顧客等に、適切にメッセージを伝える能力がなければならない。コミュニケーション能力が問われるが、そもそも教科書で勉強したところでどうにもならない。これこそ実践あるのみと言える。 特に営業で失敗したときに、 あのときこうしておけばよかったなと思えば、鏡の前で自分相手に話してみるだけでも効果はある。

知識の習得は不可欠である。その際は書籍やネットの情報を用いているだろう。概ね、タイトルだけでその後の内容を読むかどうか決めると思うが、気になったものは鵜呑みにせず、自分の言葉に言い換える癖をつけておこう。自分の言葉に直すだけでも吟味することと同じくらいの効果を発揮する。

[教訓]

〇起業家は頭が冴えている時間をできるだけ長くするよう努力せよ。

〇起業家は弁が立つ能力を高めよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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