宮本武蔵の兵法を学ぶ人は以下のことに心がけよ。
- 実直な正しい道を思うこと
- 道は鍛錬すること
- 広く多芸に触れること
- 広く多くの職能の道を知ること
- 物事との利害損失を知ること
- あらゆることについて直実を見分ける力を養うこと
- 目に見えないところを悟ること
- わずかなことにも気を配ること
- 役に立たないことはしないこと
(解説)
- 成功法則をひたすら見つめよ
- 成功法則に則って努力をせよ。決して近道をしようと思うな。
- 一つのことだけをやっていてはいけない。全く関係のなさそうなことも関心のあることはやってみよう。自分の本流に生かされるものは必ずある。
- 一つのことだけにとらわれてはならない。周りから飽きっぽいと言われてもいい。広く浅くかじれ。色々なことに手を出してしまえ。しかし時には深く突っ込め。それがあなたの道。
- ビジネスとは、常に儲かるか、損をするかで考えてみよ。短期的な損得ではない。中長期的な損得のことだ。
- 直実とは正直で誠実なこと。自分がその物事に対して正直で、誠実であり続けることができるだろうか。そうしなければお客様を騙してしまうことになり、中長期的な人間関係は望めない。また、相手も正直で誠実かどうかを見極めよ。不正直、不誠実な者とはすぐに縁を切れ。一緒にいてもあなたが損をするだけではすまない。あなたのブランド力に傷がつくのだ。同じ穴の狢、同類項と思われてはならない。
- 目に見えるモノだけを信じていては未来がない。あなたが打ち立てた、目指すべき将来は、今はまだ見えないものだ。しかしその目に見えないものを追いかけなければ、あなたの将来はその目標に届くことはない。起業家は見えないものを信じるから起業家なのだ。眼に見えないものを信じないのならば、それは単なる雇われ人にすぎない。
- 些細なことにも注意深く見ていれば、大きな発見につながる。それがビジネスとなるのだ。また、お客様に対する、ささいな思いやりも、リピーターになっていただける理由の一つだ。理由はないが、何故か心地よい。その理由が明確にわかり、言語化できるうちは、他の会社のサービスに乗り換えられてしまう。わからないからノウハウなのだ。
- ビジネスにおいて一番重要なことは、役に立たないことはしないことだ。社会的に意味がないことは、お客が付かないしお金を産まない。あなたが役に立つと思ってしていることの大半が、お客にとっては役に立たないことだと思え。あなたが役に立つと思うことではなく、お客が役に立つと思うことを提供せよ。それ以外は役に立たないことを思うべし。
[教訓]
〇成功法則を見つけ、それに即してビジネスをせよ。
〇多くのことをやってみるとよい。世間から飽きっぽいと言われるくらいがちょうどいい。
〇中長期的な損得でビジネスは考えよ。
〇自分が正直であって誠実であることは当たり前のこととして、相手にもそれを要求せよ。そうでない者とは1分1秒たりとも一緒にいるな。時間の無駄だ。
〇目に見えないことを追いかけるのが起業家だ。
〇些細な心配りを忘れるな。言語化できないメリットを持てればお客は離れない。
〇役に立たないことはするな。