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お客様に自然にモノを売る方法

宮本武蔵に学ぶ、

「太刀の道筋を知るというのは、普段自分がさす太刀を、二本の指で振っても、太刀をどのように振るべきかということを良く知っていれば、自由に振れるものである。」

「太刀を早く振ろうとするから、太刀の道筋に逆らって、自由に振れなくなる。・・・こんな太刀で人を斬ることはできない・・・。太刀を打ち下げれば、上げやすい方に上げ、横に振ったときは横に戻しやすい方へ戻し、上げやすい方に上げ、横に振ったときは横に戻しやすい方へ戻し、どのようにも大きくひじを伸ばし、強く振ることが太刀を振る道である。」

「わが兵法の5つの基本形をよく使い覚えれば太刀を振る道が決まり、振りやすくなるのである。よくよく鍛錬しなければならぬ。」

(解説)

太刀の道筋は、あくまでも自然なものであって、そこに全く無理はなく、その道筋に沿って振っていれば、人を斬れる。そうでなければ人は斬れない。これはビジネスにも通じる。上手くいくときというのは、なんら無理がない。行動をとったことがすんなりとお客にも受け入れられる。

ここで無理にお客に買わせようとして、原価割れ覚悟で安値で提供するとか、お客にデメリットを伏せて提供するとか、自然でない状況でサービスを提供すれば、どこかで負のエネルギーがたまっていき、破綻する。どこかに無理がたたると続かない。原価割れで安値で提供したら、お客は喜ぶかもしれない。しかしそんなことでしかやってこないお客はお客ではない。ある意味、自社にとっての破壊者だ。大切にする相手ではない。

太刀の道筋を知れば、あれほど重いものが二本の指で振れるくらいだから、ビジネスもそんなに無理をしなくても、法則に従ってさえいればスムーズにいくものだ。もし、中々、思い通りにいかないのであれば、法則に従っていないからだ。太刀の道筋とビジネスの成功法則は同義だ。

自然体で売れないサービスを提供してはならない。あなたやあなたのビジネスにとっての自然体が何なのかをまずは追及せよ。

[教訓]

〇自然体で売れないものは売るな。

〇安値にしか反応しない客は、お客さまではない。破壊者だ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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